椿 真智子 (ツバキ マチコ)

人文社会科学系 人文科学講座 地理学分野教授

研究者情報  (担当授業科目については、ページ一番下の「授業ガイド(シラバス検索)」をご利用ください。)

基本情報

  • 性別

  • eメール

    tsubakiu-gakugei.ac.jp

その他の所属

  • 東京学芸大学, 人文社会科学系 人文科学講座 地理学分野, 教授
  • 東京学芸大学, 社会科教室(教育組織), 教授
  • 東京学芸大学, 環境教育研究センター, センター長
  • 東京学芸大学, 教育実践専門職高度化専攻(大学院教育学研究科), 教授

学歴

  • 筑波大学
    1984年03月31日, 第二学群比較文化学類, 地域研究, 卒業
  • 筑波大学
    1987年03月31日, 歴史・人類学研究科, 歴史地理学, 博士前期, 修了
  • 筑波大学大学院博士課程
    1989年04月30日, 歴史・人類学研究科, 歴史地理学, 博士後期, 単位取得満期退学

学位

  • 文学修士

免許・資格

  • 中学校教諭1種免許(社会)
    1984年03月31日
  • 高等学校教諭専修免許(地歴)
    1987年03月31日

教育・研究活動状況

  • 教育・研究活動状況

    人・生活・文化と地域・場所との関係・持続性・対話を考察。現在の主なテーマは以下の通り。 ①自然環境・風土に根ざした地域文化の特徴や意味、地域社会の持続性、②多文化社会におけるエスニック文化・景観の特徴と意味の考察、③多元的世界における寛容性と公共性の理解・認識、④都市郊外・フロンティアの社会・文化の特徴と地域認識の変容、 ④景観写真・フィールドワークと場所の意味の追究。研究フィールドは日本国内と北米が中心。一般向け公開講座やスタディー・ツアーをほぼ毎年実施し、多様な立場・世代の対話や交流をとおして地域認識・理解を深め、地域を再発見する試みを重視している。

研究分野

  • (人文・社会) 人文地理学
    文化、エスニック、景観、持続性 ロカリティ 

研究キーワード

  • 地域文化、景観、エスニック、認識、フロンティア、対話

研究テーマ

  • 都市郊外に対する認識:武蔵野台地と崖線・ハケ
    1999年04月01日 - 2023年03月31日
  • 景観写真とフィールドワークでで読み解く場所の意味
    1998年04月01日 - 2023年03月31日
  • 地域文化論:風土や地域社会に根ざした文化・景観の特徴や変化・継承や持続性
    2000年04月01日 - 2023年03月31日
  • 多民族社会のエスニック景観・文化
    1998年04月01日 - 2023年03月31日
  • 近代フロンティアの形成と社会構造
    1990年04月01日 - 2010年03月31日

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 東京学芸大学
    開拓集落における宗教的空間構造の形成と社会領域化, 奨励研究(A)
  • 東京学芸大学
    近代開拓村と近代化に関する地理学的研究-栃木県那須野ヶ原と福島県安積開拓を中心に-, 奨励研究(A)
  • 富山大学
    近代日本における国土空間・社会空間の編成過程に関する歴史地理学的研究, 基盤研究(A)
  • 東京学芸大学
    移民の適応戦略と前適応からみた移民社会・ホスト社会の地域生態学的比較研究, 基盤研究(B)
  • 群馬大学
    近代日本の民間地図と画像資料の地理学的活用に関する基礎的研究, 基盤研究(B)
  • 筑波大学
    日本におけるエスニック地理学の構築のための理論的および実証的研究, 基盤研究(A)
  • 東京学芸大学
    ロサンゼルス大都市圏における移民の適応戦略・エスノスケープと都市構造の動態, 基盤研究(B)

書籍等出版物

  • イスラーム/ムスリムをどう教えるか ーステレオタイプからの脱却を目指す異文化理解
    2020年08月15日, 荒井 正剛、 小林 春夫 編著, 社会科の授業における課題―生徒・学生のイスラーム認識・イメージ調査と教科書記述から:ほか, 明石書店, 978-4-7503-5045-5
  • イスラーム/ムスリムをどう教えるか
    2020年03月25日, 荒井正剛・小林春夫, ムスリム訪日観光の隆盛と多文化理解, 明石書店
  • 景観写真で読み解く地理
    2018年04月, 加賀美雅弘・荒井正剛・椿真智子・青木久・中村康子・牛垣雄矢・澤田徳康, 景観写真の活用と意義, 古今書院(東京)
  • 読みたくなる地図:東日本編
    2017年11月, 平岡昭利編, 多摩ニュータウン, 青海社
  • 『地理学概論』(第2版)
    2015年10月, 朝倉書店(東京)
  • 小学校社会科を教える本
    2015年03月, 大石学・上野和彦・椿真智子・赤間祐介・栗原裕次・及川英二郎・田中比呂志, 東京学芸大学出版会
  • 地域に学ぶ、学生が変わる-大学と市民でつくる持続可能な社会-
    2012年04月, 樋口利彦他29名, 東京学芸大学出版会
  • 世界の国々を調べる 改訂版 東京学芸大学地理学会シリーズ4
    2012年03月, 古今書院(東京)
  • 日本の地域変貌
    2008年10月, 多摩ニュータウン, 海青社(大津市)
  • 景観形成の歴史地理学-関東縁辺の地域特性-
    2008年01月, 西那須野における開拓集落の変容と地域的特色-那須開墾社開拓地を事例として-, 二宮書店(東京)
  • 近代日本の地域形成-歴史地理学からのアプローチ-
    2007年09月, 中西僚太郎・山根拓ほか, 「近代日本におけるフロンティア景観と近代的表象-三里塚牧場を事例に-」, 海青社, (全体の概要)

    近代日本における地域形成のプロセスおよび特質を、歴史地理学的視点から解明したもの。国家・社会・個人という異なる主体が近代日本という時空間において関係し合い、いかに地域を形成・変容させてきたのかについて、異なる視点・場所からアプローチした。

    (担当箇所)

    近代化に伴い形成されたフロンティアとその表象について検証した論考。近代初期に開設された下総御料牧場(三里塚牧場)を事例として、欧米モデルを受容した近代的牧場景観の形成・変容過程と、ガイドブックや文学作品などにもとづく牧場景観の表象形態の特徴とその変化について考察した。大正期以降、非日本的な牧場景観に対する新たな価値づけがみられ、優良家畜育成の場という以上に、都市住民の行楽対象として表象されていったことが示された。
  • 世界の国々を調べる
    2007年07月, 矢ヶ崎典隆・椿真智子ほか, カナダ-日系社会に着目して調べる-、アメリカの中のアジア-リトルサイゴン-, 古今書院
  • 地理学概論
    2007年04月, 上野和彦・椿真智子・中村康子ほか, 「景観と場所」「民族・移民の地理」, 朝倉書店(東京), 景観と場所」

    地理学における景観論と場所論の系譜と新たな展開について解説し、景観や場所の今日的意義や問題点に言及した。

    「民族・移民の地理」

    日本における多文化化の状況をふまえ、近代以降の世界的な移民の動向と背景を整理し、移民社会としてアメリカ合衆国におけるエスニック集団やマイノリティの地域的特徴について考察した。
  • 武蔵野の自然と歴史-キャンパス周辺散策ガイド
    2004年03月, 東京学芸大学出版会
  • 人文地理学辞典
    1997年03月, 山本・奥野・石井・手塚, 朝倉書店
  • 『歴史の古い都市群 2』大明堂
    1994年02月, 大明堂(東京)

論文

  • 食と農をめぐる環境教育の実践:環境教育研究センターと辻調理師専門学校との連携による「くいしんぼうラボ」の取り組み
    2023年03月25日, 椿 真智子・井原啓子・小山伸二・迫井千晶・外園 伸, 共著, 環境教育学研究, 東京学芸大学環境教育研究センター, 32
  • 東京都小金井市における地域環境の特徴をいかした環境教育の取り組み
    2023年03月25日, 椿 真智子・栃原 華子, 共著, 環境教育学研究, 東京学芸大学環境教育研究センター, 32
  • 身近な自然環境調査成果の全国発表会に対する生徒と教員の観点および生徒の調査への意識―GLOBEプログラムの発表会における感想文を通して―
    2023年03月03日, 澤田 康徳, 鈴木 享子, 小柳 知代, 吉冨 友恭, 原子 栄一郎, 椿 真智子, 共著, E-journal GEO, 公益社団法人 日本地理学会, 18, 1, 研究論文(学術雑誌), 1880-8107,

    本研究ではGLOBEプログラムを例に,身近な自然環境調査成果の全国発表会に関する感想文から,生徒と教員の発表会のとらえ方および生徒の調査の継続志向の特徴を示した.発表会のとらえ方には,生徒の参加や発表,調査に関する観点が生徒と教員に認められた.発表会の多様性は生徒に特徴的な観点で,日本各地や他の学校の環境およびその認識などを含む.すなわち生徒において全国発表会は,自然環境の認識や理解を日本規模で深める場の機能を有する.また,異学年間の活動の継続を考え今後の活動意欲につながっている.教員において全国発表会は,充実した調査の継続に重要な自校の測定環境をとらえなおす場として機能している.生徒の調査の継続志向は,科学的思考より調査結果や探究活動過程全体,生徒をとりまく人と関連することから,継続的調査に,発表会においてとりまく人などと連関させた生徒の振り返りや教員の測定環境のとらえなおしが重要である.

  • 身近な自然環境調査に関する全国発表会の生徒と教員の所感および調査活動の継続性
    2022年03月25日, 澤田 康徳, 鈴木 享子, 椿 真智子, グローブ 日本事務局, 共著, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2022s, 0,

    目的:身近な自然環境調査を行う学習では,児童生徒の調査活動などの一連の学習を体系づける発表会が多く行われる.しかし,校内発表会に着目した議論が大半で,参加者が広域な全国発表会に関し,児童生徒や教員の捉えられ方は明らかでない.また,身近な自然環境の継続的調査は,自然環境の保全意識などの高まりに重要であるが(嶺田ほか 2008など),継続に関わる因子は活動の区切りの場面である発表会からの検討は十分でない.本研究では,国際的環境学習プログラムGLOBE(Global Learning and Observations to Benefit the Environment)を事例に,感想文に基づき全国発表会における生徒と教員の所感を把握する.さらに,活動の区切りの場面の発表会における生徒の調査活動の振り返りから,継続的調査の因子を探る.

    方法:GLOBEは,学校を基礎とし世界で身近な自然環境(地球システム,大気,土壌,水,フェノロジーなど)を調査する環境教育プログラムで,参加国は123ヶ国(2020年7月現在)に及ぶ.日本は,現文部科学省の指定事業として隔年で全国15校を指定し,計10回の全国発表会「生徒の集い」を行ってきた.全国発表会は,口頭・ポスター発表,ワークショップや専門家による環境学習体験が主な内容である.本研究では,直近の3期(2013~2018年)の全国発表会の感想文を用いる.教員は,ほぼテキストデータであったため,生徒86および教員33のテキストデータの感想文(両者とも参加校の80%以上)をテキストマイニングの対象とし,KH Coder(樋口 2004)により分析した.出現パタンが類似する語の探索にあたり,集計単位を文,距離をJaccardとしKruskal 法による多次元尺度構成法(図1)を行った.最小出現語数は,生徒86と教員33の感想文の3割にあたる語数(25語と10語)とした.またJaccard係数に基づく関連語の検索も行った(図2).

    結果:全国発表会に関し,生徒の感想文の出現語は,図上部中央の発表会に至るまでの『調査活動』や図右上部『発表会の多様性』のように関連性がある複数のまとまりとして分布する(図1).教員では,『全国発表会における自校の調査活動』に関する語が図上部中央に認められた(図なし).Jaccard係数が大きい関連語は,活動の継続性に関する生徒の「続ける」とは,「調査」「データ」「観測」などの調査活動関連のほか「活かす」,「積み重ねる」などの語である.また,「頑張る」「努力」といった意欲関連の語とも共起関係が認められ,全国発表会は,生徒自身の活動を今後につなぐ契機となっている(図2a).そのほか生徒では,多様性を「小学生」や「地域」「全国」と関連させて捉え,全国発表会が自然環境の多様性に気付く場にもなっていた.教員の「継続」とは,「収集」「調査」などの調査活動関連の語,プログラム全体の継続や生徒の活動意識の高揚を「願う」語と共起関係が認められ(図2b),全国発表会が学習プログラム全体や生徒への指導観をもつ場となっていた.生徒の調査活動の語(「観測」「測定」「調査」)との共起関係は,活動頻度に関する語(「毎日」「普段」「日々」)と認められ,「自分」のほか,人的環境(「他の学校」「委員」「先輩」「後輩」)や将来に関する語(「今後」「続ける」),「行う」や「研究」「結果」とは,「観測」「調査」で認められる.「測定」は科学的思考の語(「比較」など)と共起関係が認められた(図2c,d,e).すなわち身近な自然環境の調査活動は,全国発表会で科学的思考と関連して振り返られる場合や,生徒をとりまく人的環境や成果の獲得などと併せて振り返られる場合があり,後者で今後の高い継続志向が確認された.

  • 武蔵野から学びを問い直す : 大地と自然と人の持続的共生にむけて : 第12回小金井・国分寺・小平「環境教育実践フォーラム」によせて
    2021年03月, 椿 真智子, 単著, 環境教育学研究 = Environmental education studies, Tokyo Gakugei University : 東京学芸大学環境教育研究センター研究報告, 東京学芸大学環境教育研究センター, 30, 13446444
  • 景観写真で読み解く身近な地域の生活景
    2018年03月25日, 椿 真智子, 単著, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2018s, 0, (MISC)研究発表要旨(全国大会,その他学術会議), 景観写真で読み解く身近な地域の生活景

    Understanding of Living Landscape in Local Region by Landscape photographs

    椿 真智子(東京学芸大学)

    Machiko TSUBAKI (Tokyo Gakugei Univ.)

    キーワード:景観写真,身近な地域,生活景,関係性,複合性
    Keywords:landscape Photograph, Local region, Living landscape, Relation, Compositeness

    1.身近な地域の理解と景観写真

    地域を構成する諸要素が複合的に関係しあって成立し形成された景観は、地理的見方・考え方の理解・育成に欠かせない素材である。さらに景観は今日、地域資源としての価値、さらには地域社会・人びとのアイデンティティと密接に関わる存在としても重視されている。景観写真は、複合的存在としての景観を意図的に切り取り表現した学習・研究素材である。景観写真を読み解くことは、景観を地理的に理解し意味づけることにほかならない。しかしながら、読み手が景観写真のいかなる要素をどのように抽出し解読するかは、従来、読み手の知識・技能・経験や裁量に多くゆだねられてきたと考えられる。

    身近な地域の景観は日常のありふれた風景であり、そこから何を地理的に理解すべきかを明示することは、教師にとっても難しい課題である。一方、その理解においては、日々の生活行動・体験やフィールドワークを活用・反映させやすい。身近な地域の景観を読み解くことは、生活者の視点から地域を理解すること、すなわち生活景への地理的アプローチでもある。景観をとおした日常に対する新たな発見は、新鮮な驚きや好奇心を喚起し、身近な地域・生活への関心を高める手立てとなる。また景観をとおした地域理解は、地域社会の課題や持続性を考える基礎としての意義を有する。

    そこで本報告では、景観写真を素材とした身近な地域の地理的理解における視点・枠組みを整理し、景観写真の有効性と活用方法とを考察する。さらには、景観写真を用いた東京学芸大学での地理教育的実践をとおして、大学周辺地域を事例に、生活景の地理的理解の方法と意義について提示したい。

    2.景観写真の特性

    景観写真については、石井實・原眞一両氏をはじめとする地理学・地理教育の研究蓄積に加え、建築学・景観工学・メディア研究等さまざまな分野で活用・議論されてきた。とくに地理教育的側面からみた景観写真の特性、すなわち有効性と限界・制約は以下のように整理できる。

    〈景観写真の有効性〉①現場での直接体験の代替、②地域・場所や事象、人びとに対するより高い興味・関心や動機付け、想像力、イメージの明確化や理解、③現実世界・生活世界に対する人の目線・眼差しによる情報の提示・理解、④同じ地域・場所における時間・季節等の変化、生活のリズムの説明・理解、⑤多面的・複合的要素の説明・理解(関係性の論理)、⑥非恒常的・瞬間的事象や一過性を有する情報の提示・理解、⑦比較考察による差異・共通点の提示・理解、⑧資料としての記録・保存、⑨フォト・ランゲージやフォト・コミュニケーションの素材、⑩地理的理解・技能の育成・深化の素材

    〈景観写真の限界・制約〉①直接体験にくらべ情報が制限される、②撮影者(提示者)ならびに読み取る側の主観性や恣意性、意図が含まれる、③撮影者(提示者)ならびに読み取る側の技術や方法、能力・経験・知識により説明・理解可能な内容・量・質が異なる、④撮影範囲の制約、⑤固定的イメージや偏見・先入観を与える可能性、⑥撮影者(提示者)と読み取る側でのズレが生じる可能性

    3.景観写真で読み解く身近な地域の生活景

    身近な地域の特徴を説明するための景観写真を撮影することで、自ら景観を切り取り表現するプロジェクトを実践した。景観写真における個々の景観要素の関係性と複合性とを説明することは、地域の地理的理解に必要な視点や観点の習得を促し、景観をとおして地域を主体的に理解する有効な学習方法となりえる。
  • 国際バカロレアにおけるフィールドワークを軸とした地理教育の在り方(プロジェクト研究)
    2017年11月, 中村,文宣, 椿,真智子, 荒井,正剛, 来栖,真梨枝, 藤澤,誉文, 関,寿子, 共著, 東京学芸大学附属学校研究紀要, 東京学芸大学附属学校研究会, 44, 0285-4309, type:論文(Article)
  • 古田悦造先生のご退職にあたって(古田悦造先生を送る)
    2016年02月18日, 椿,真智子, 学芸地理, 東京学芸大学地理学会, 71, 0911-2693, type:論文(Article)
  • グローカル化に伴うエスニック景観とエスニシティの継承
    2014年, 椿 真智子, 香川 貴志, 熊谷 圭知, 人文地理 = Japanese journal of human geography / 人文地理学会 編, 人文地理学会 ; 1948-, 66, 1, 00187216
  • グローカル化に伴うエスニック景観とエスニシティの継承
    2013年, 椿 真智子, 人文地理学会大会 研究発表要旨, 人文地理学会, 2013, 0, グローバル化とローカル化とが交錯する多民族社会ロサンゼルスをフィールドに、日系エスニック景観とその担い手である日系ガーデナーに注目し、エスニシティの変容と意味を再考したい。19世紀末以来、北米西海岸に定住した日本人が多くの困難や差別を克服して生活基盤を固める上でガーデナーは重要な職業であった。とりわけ一年中温暖なロサンゼルスにおいて、急速な人口増加と都市化の進展がガーデナーの需要を高めた。1938年に南カリフォルニアに分散する日系ガーデナーをまとめ、組織された南加庭園業組合連盟は現在も20組合、約1200名が加盟する国内最大の日系職業集団である。かれらは顧客の庭を管理する本来の仕事に加え、日系エスニック景観の創出・維持や日本文化の普及・継承、さらには日系とホスト社会とをつなぐ役割を果たしてきた。多様性の中での共存やグローカル化の進展に伴うエスニシティの行方を考察する上で日系ガーデナーは興味深い存在である。
  • 発表
    2012年03月, 椿 真智子, 永田 成文, 志村 喬, 環境共生研究, 獨協大学環境共生研究所, 5, 1882787X
  • 鳴海邦碩著:『都市の自由空間 : 街路から広がるまちづくり』学芸出版社,2009年,240p,2,100円
    2010年12月24日, 椿,真智子, 学芸地理, 東京学芸大学地理学会, 65, type:論文(Article)
  • 発表要旨 多文化社会カナダの特質[含 質疑応答,コメント]
    2010年12月, 椿 真智子, 新地理 = The new geography / 日本地理教育学会 編, 日本地理教育学会, 58, 3, 05598362
  • 書評 鳴海邦碩著:『都市の自由空間--街路から広がるまちづくり』
    2010年, 椿 真智子, 学芸地理 = The Journal of geography / 東京学芸大学地理学会 編, 東京学芸大学, 65, 09112693, 記事種別: 書評
  • 地理資料 多民族社会カナダの特質と多文化状況
    2009年12月, 椿 真智子, 新地理 = The new geography / 日本地理教育学会 編, 日本地理教育学会, 57, 3, 05598362
  • エスニック文化継承研究の課題と地理学
    2007年, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2007s, 0,
    グローバル化に伴う移民の増大とそれに付随する文化摩擦・対立は、多くの国・地域で政治・社会問題となっている。そこにはエスニック集団内で保持され継承されてきた言語・宗教をはじめとするエスニック文化の多様性と異質性が存在し、異文化共存のあり方が模索されている。一方、グローバル化の急速な進展は、エスニック文化を変容させ、それ自体をグローバルな存在へと変化させつつある。エスニック文化はあまりに包括的な概念でかつ不可視的要素が多いだけに、客観的・全体的把握は困難を極める。とりわけ客観性を重んじる地理学において、エスニック文化やエスニック・アイデンティティに関する議論は活発とはいえない。しかしながらエスニック文化は、社会環境の変化や世代交代とともに形をかえながらも、常に新たな意味を付与され実践・継承されていく。とりわけグローバル化の進展は、エスニック文化への志向を一層強化しているようにもみえる。
    そこで本報告では、エスニック文化の今日的状況とその意味について、北米の日系社会を事例として考察し、エスニック文化の概念とその地理学的アプローチの有効性についての検討を行うこととする。
  • 昭和戦前期における東京郊外の都市化と表象景観 : 「馬込文士村」を事例として
    2005年03月10日, 大矢 幸久, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers, 67
  • 昭和戦前期における東京郊外の都市化と表象景観
    2005年, 大矢 幸久, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2005s, 0, 明治30年代以降、東京郊外は理想的住宅地あるいは審美的対象として認識され始めた(樋口:2000) 。郊外に対する眼差しや認識を扱った研究としては、国木田独歩や徳富蘆花などの作品分析や、行政主導の都市計画あるいは鉄道・不動産会社の住宅地開発を扱ったものが多い。しかし都市化が急速に進展する関東大震災以降の都市郊外が、当時の人びとにどのように認識されイメージされていたのかについては十分解明されていない。そこで本研究では、昭和戦前期において東京郊外に向けられていた眼差しを、郊外を生活の場とした作家の作品(小説・詩・随筆・日記・書簡等)にもとづき検証し、都市郊外という「生きられた場所」のもつ意味を明らかにすることを目的とした。具体的には、明治末から昭和前期にかけて多くの作家や画家たちが集住した「馬込文士村」をとりあげ、まず馬込在住文士の作品を題材として、馬込の表象景観の特徴を考察した。東京の都市化が進展する過程で、文士や芸術家や集住した地域として田端・馬込・落合・阿佐ヶ谷などがあげられるが、本報告では、景観・風景の描写が頻繁に作品中に登場する作家が多く居住していた馬込に着目した。作品分析に加えて、馬込周辺の都市化の実態や文士たちの生活行動の分析を行い、当時の理想的な郊外観について検討を行った。 作品に描写された馬込のイメージは、肯定的なイメージと少数の否定的なものとに分類された。肯定的なイメージ表現としては、「郊外」、「村」、「田舎」、「田園」、「明るい」、「環境が良い」、「自然が豊かな」、「西洋的」、「絵画的」、「武蔵野」などがあり、都市や他の郊外地域とは差異化され賞賛されていた。これらのイメージ表現は、地形・植生・気象に関する「自然景観」、田や畑・作物・農家・農業施設に関する「農業景観」、住宅・都市的な人間・都市インフラに関する「都市的景観」の3つの景観要素から構成されている。とくに、自然・農村景観と「文化住宅」などの近代的住宅景観が混在する風景描写が多くみられた。また少数の否定的イメージを構成する景観要素の多くは、肯定的イメージと重複しており、描写された時期や作者・場所により異なる評価が与えられていた。 馬込の表象景観を国木田独歩の『武蔵野』に代表される武蔵野観と比較すると、_丸1_自然景観・農業景観を賛美していること、_丸2_空間の広がりを強調していること、_丸3_自然景観と農業景観、都市的景観が混在する風景を賛美している点に共通性がみられる。一方、異なる点としては、_丸1_西洋的・絵画的であること、_丸2_住宅や都市インフラ(道路・電線・電柱)、都市的な活動や生活風景など、都市的要素や近代化を象徴する要素が多く登場することがあげられる。 次に、地籍図や旧土地台帳等の資料にもとづき、馬込のイメージとその実態との関係を考察した。台地と低地とが複雑に入り組む馬込は、1920年代以降急激に人口が増加し、住民の職業構成も変化した。昭和初期における土地利用は、農村が広がる「西馬込地区」、耕地整理をへて農業的土地利用と宅地とが混在する「馬込台東地区」、市街地化した「谷中地区」の3地区に大きく分かれる。当時の馬込は都市化最前線に位置し、純農村的性格と都市的要素とが混在していた。作品中に登場する景観要素の分布をみると、自然景観は、山林や農地に加えて住宅の庭先に植えられた植物も含み、すべての地区に存在していた。一方、農村景観は「西馬込地区」と「馬込台東地区」に、都市的景観は「馬込台東地区」と「谷中地区」に主に分布していた。賞賛され肯定的に捉えられた豊かな自然や住環境は、実際には既に都市化の影響を受けつつあり、変化途上の風景であった。 馬込に居住していた作家の生活行動は、銀座・丸の内・新橋などの都心部や大森駅周辺にも広がっており、彼らが日常的に都市的生活や都市文化を志向していたことが読みとれる。作品中に、大森を「文明」、馬込を「田舎」「雑木林風」として二項対立的に捉える描写があるなど、馬込のイメージは「文明」的でモダンな大森の存在を背景に成立していた。 昭和戦前期における馬込は、独歩の「武蔵野」観を継承しつつも、近代的な都市生活や交通条件の良さと、「自然」「田園」の双方を享受できる理想的な生活の場として評価されていたと考えられる。
  • ロサンゼルス大都市圏における都市空間の変容とエスニックタウン
    2005年, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2005f, 0, 現代都市空間の多くは、グローバル化の進展とともに、均質化・画一化が進む一方で、多様性や個性化に加え、新たな格差・不平等が生じるなど、ダイナミックな変化をとげつつある。とりわけ、多民族社会の典型ともいえるロサンゼルス大都市圏では、1960年代後半以降、新たな移民が増加し、エスニック・テリトリ_-_が変化するとともに、独自の経済活動や生活文化を反映したエスニックタウンが形成されてきた。エスニック・タウンは、変化と多様性に象徴されるロサンゼルス大都市圏の空間構造と場所の意味を捉えるうえで不可欠の要素である。そこで本報告では、ロサンゼルス大都市圏のエスニックタウンの立地ならびに景観的特徴を考察し、都市空間の変容とエスニックな景観や経験に関わる場所の意味がいかに表象されているのかを論じることとしたい。 エスニック集団のすみわけとエスニック・タウンは、第二次世界大戦前からみられた。都心部に位置するリトル・トーキョー、チャイナタウンはその典型である。現在、その西側にはヒストリック・フィリピノタウンの表示がある。こうした都心型の古いエスニック・タウンは、インナ_-_シティの空洞化に伴う衰退を経験しつつも、都市再開発や歴史景観再生の動きなどとともに新たな局面を迎えている。とくに近年は、観光資源や地域資源としての評価など、エスニック集団のみならずホスト社会や地域コミュニティにとっても重要な意味をもちつつある。 一方、1970年代以降、都心外縁や郊外に、新たなエスニック・タウンが分散的に形成されはじめた。発展著しいコリアタウンや都心東側に広がるニューチャイナタウンに加え、ハリウッド東にはリトル・タイ、リトル・アルメニアの立地がみられる。さらに郊外には、同じく70年代以降発展したリトル・インディアや、オレンジ郡の北に位置するベトナム系のリトル・サイゴンがある。これら70年代以降に形成された新興エスニック・タウンは、既にエスニックテリトリーを拡大していた黒人やヒスパニック系居住地のすぐ外側に位置する。また、フリーウェイなどの幹線道路に近く、1970年代以降新たに郊外に立地した産業、とくに航空機・電子部品・機械の製造工場や軍需関連工場などへのアクセスが良く、比較的住宅や土地が安価であった地域が多い。つまりロサンゼルスの都市拡大や郊外の発展と密接に関わる。 都市再開発やコミュニティ再生・活性化などの取り組みのなかで、近年エスニック・タウンのエスニックな景観や文化、歴史的経験が、地域や場所の意味を表象する存在として活用されていると考えられる。
  • ロサンゼルス大都市圏におけるエスニック景観と空間編成
    2004年, 椿 真智子, 矢ヶ崎 典隆, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2004s, 0, 現代都市空間の重層性ならびに多元性は、グローバル化やボーダレス化の進展とともに一層顕著になりつつある。とりわけ多民族社会の典型ともいえるアメリカ・ロサンゼルス大都市圏では、1970年代以降、ヒスパニック系およびアジア系を中心とする新たな移民が流入し、エスニックにもとづく都市空間の再編が繰り返されてきた。
    エスニック集団によるすみわけとエスニック・タウンの形成は、第二次世界大戦前からみられたが、新移民の流入に伴い、新たなエスニックの集住地域やエスニック・タウンが分散的に形成されはじめた。多くのエスニック・タウンには、独自の経済活動と生活文化とを反映したエスニック景観が表出されている。また、都心型の古いエスニック・タウンは、インナ_-_シティの空洞化に伴う衰退を経験し、都市再開発や歴史景観再生の動きなどとともに新たな都市景観を構成しつつある。こうしたエスニック景観の特徴は、民族的・文化的多様性に対するホスト社会の寛容さとそれに対する反発・軋轢とのはざまで、ホスト社会への適応戦略として機能する一方で、エスニックの紐帯としてシンボル化されてきた。一方、ロサンゼルス大都市圏に広がる住宅地域の中には、商業地域とは異なるエスニックな居住景観が形成されてきた。それらはエスニック集団の生活文化や経済活動を反映すると同時に、ホスト社会への社会的・経済的適応や同化がすすんでもなお継承されていく場合も多い。
    そこで本報告では、ロサンゼルス大都市圏における日系を事例に、日系居住空間にみられる景観的特徴を検討し、グローバル化とローカル化の間でゆれ動く都市空間とエスニック景観との関係について論じることとしたい。
  • エスニック・タウンの空間編成と景観特性
    2003年, 矢ヶ崎 典隆, 椿 真智子, 人文地理学会大会 研究発表要旨, 人文地理学会, 2003, 0, アメリカでは1965年に移民法が改正された結果、1970年代以降、ヒスパニック系およびアジア系移民の流入が顕著となった。エスニック集団によるすみわけとエスニック・タウンは第二次世界大戦前からみられたが、新移民の流入に伴い、新たなエスニック・タウンが各地に分散的に形成されはじめた。都心外縁や郊外に形成された新たなエスニック・タウンの多くは、多様な経済活動と独自の生活文化がその景観に反映され活気に満ちている。民族的・文化的多様性に対するホスト社会の寛容さとそれに対する反発・軋轢とのはざまで、新たなエスニックタウンは自己の存在をアピールしているようにも見える。一方、都心型の古いエスニック・タウンは、インナ_-_シティの空洞化に伴う衰退を経験しつつも、都市再開発や歴史景観再生の動きなどとともに新たな局面を迎えている。エスニック・タウンは、ダイナミックな変化と多様性を創出し続けるロサンゼルス大都市圏の景観と都市機能を考えるうえで不可欠の要素といえるだろう。しかしエスニック・タウンの実態は極めて多様であり流動的である。また近年は、観光資源や地域資源、歴史景観としての評価、エスニック・シンボルとしての再認識など、エスニック集団ならびにホスト社会の双方にとって重要な意味を有している。 従来は、エスニック集団の社会的・経済的地位上昇に伴うエスニック・タウンの郊外化と都心部の衰退とが注目されてきたが、新たな移民集団の流入と都市空間の変容、産業の立地移動は、従来とは異なるエスニック・タウンの立地・成長プロセスを生みだした。 ますます加速するグローバル化の中で、エスニック・タウンは一層多様化し、都市景観に新たな要素を与え続けると同時に、独自なエスニック景観として表象されはじめている。
  • 1920年代のロサンゼルスにおける日系移民の適応戦略とローカルホスト社会
    2003年, 矢ヶ崎 典隆, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2003f, 0, 移民集団は、ホスト社会の中で生存して行くためにさまざまな適応戦略を用いる。適応戦略とは、ローカルホスト社会の居住空間に存在する隙間と経済に存在する隙間をみつけて、そこに入り込むための方法である。このような適応戦略は、民族組織、居住形態、就業構造に分けて検討することができる。本研究は、移民の適応戦略に着目することにより、1920年代のロサンゼルスというローカルホスト社会に展開した日系移民社会の特徴を明らかにすることを目的とする。日系移民社会に関して断片的な研究は蓄積されつつあるが、日系移民社会とローカルホスト社会の全体像に関しては解明されていないのが現状である。 カリフォルニアの日系移民にとって、1920年代はさまざまな制度的および非制度的圧力を受けた時代であった。カリフォルニア州外国人土地法は1920年代に入って強化されたし、1924年移民法は日本人排斥法と呼ばれて日本人の流入にとって大きな障壁となった。一方、アメリカ生まれの日系二世が増加し、日系社会は定着と成熟の兆しをみせることになった。この時代に、ロサンゼルス大都市圏では都市化が進行し、経済活動が活発化し、人口は増加した。同時代のサンフランシスコに比べれば、ロサンゼルス大都市圏における経済成長は著しく、移民集団が進出できる可能性は大きかった。 1920年代のロサンゼルスでは、経済的、文化的、社会的などの活動を目的として、日系移民社会には多様な民族組織が存在した。これらは、日系移民が自らの利益を保護するための自衛手段であったし、文化的社会的な絆を維持するための手段であった。日系住所録などを資料として、このような民族組織の種類と分布を復元することができた。また、『海外各地在留邦人職業別人口』(外務省通商局、大正12年)および日系住所録を資料として、ロサンゼルスにおける日系移民の就業構造が明らかになった。民族集団型業種とホスト社会型業種など、多様な業種に進出していた日系移民の経済活動が明らかになった。さらに、居住形態に関して、『加州羅府日本人商業区域明細図』に基づいて、1926年における日系事業所の分布を復元するとともに、エスニック・タウンとしてのリトル東京の特徴について考察した。 本研究で用いた考察の枠組みに基づいて、サンフランシスコの日系移民社会を研究すれば、ローカルホスト社会において日系移民社会を検討することの重要性が明らかになる。また、1930年代、さらに第二次世界大戦後の日系移民社会を検討することによって、移民社会とホスト社会の動態が明らかになる。
  • 近代日本におけるフロンティア景観と近代的表象—下総御料牧場を中心に—
    2002年, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集, 公益社団法人 日本地理学会, 2002a, 0, 日本の初期近代化は、欧米の技術や知識を日本の風土へ適用する形で進行したが、日本と欧米の風土の差異や技術の未熟さ、資金の限界、市場の未発達などの要因から挫折することも多かった。しかし北海道や内地のフロンティアにおいては、欧米式農業や牧畜が意欲的に採用され、旧来の農村景観とは異なる近代的景観が出現した。本報告では千葉県に開設された御料牧場を事例に、その景観や経営の近代性とあわせて、鉄道の発達や行楽圏の拡大とともに御料牧場が新たな桜の名所·行楽地として位置づけられてゆく過程に注目した。さらに近代的牧場景観に対する同時代の人々の眼差しを、三里塚にて後半生を送った文人の作品から検討した。御料牧場の非日本的·牧歌的景観は、人々の新たな風景に対する認識を生みだしたと考えられる。
  • 第15回日本助産学会学術集会集録一般演題 (口頭発表) 第7群
    2001年, 柳原 真知子, 岩田 銀子, 山田 志枝, 松本 由香子, 佐藤 恵子, 高橋 麗子, 椿 真貴, 佐山 光子, 上澤 悦子, 北崎 直美, 高田 敏恵, 西田 妙子, 町村 佳代, 加藤 美奈子, 西尾 典子, 日本助産学会誌, 一般社団法人 日本助産学会, 14, 3, 0917-6357
  • バンコク大都市圏における水稲作農村の変容(その1) - タイにおける農業地域区分とバンコク大都市圏の位置づけ -
    2001年, 山本 充, 椿 真智子, 佐々木 博, 菊地 俊夫, 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers, 59
  • 遠郊漁村の近代化と漁民意識の変容-西伊豆町田子集落の場合-
    2000年, 斎藤 毅, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers, 57
  • 1999年度巡検報告『府中の歴史的景観と新しい都市づくり -古代武蔵国府から都市再開発まで-』
    2000年, 椿,真智子, 学芸地理, 東京学芸大学地理学会, 55, 0911-2693, type:論文(Article)
  • 華族農場における「農場」景観の成立
    1999年03月, 椿 真智子, 日本地理学会発表要旨集 = Proceedings of the General Meeting of the Association of Japanese Geographers, 55
  • 文化景観としての近代開拓市場 : フロンティアにおけるモダニティの表象に関する一試論
    1999年, 椿,真智子, 学芸地理, 東京学芸大学地理学会, 54, 0911-2693, type:論文(Article)
  • マリカ・オマツ著,田中裕介・田中デアドリ訳『ほろ苦い勝利--戦後日系カナダ人リドレス運動史』
    1998年03月, 椿 真智子, 新地理 = The new geography / 日本地理教育学会 編, 日本地理教育学会, 45, 4, 05598362, 記事種別: 書評
  • 太田勇著『地域の姿が見える研究を』
    1997年09月, 椿 真智子, 新地理 = The new geography / 日本地理教育学会 編, 日本地理教育学会, 45, 2, 05598362, 記事種別: 書評
  • 巡検報告
    1993年09月, 椿 真智子, 歴史地理学 = The Historical geography / 歴史地理学会 編, 歴史地理学会, 165, 03887464
  • 鹿島砂丘地帯における地域進化の一類型 : 波崎町若松地区・須田の場合
    1986年03月, 石井, 英也, 加賀美, 雅弘, 山本, 充, 中西, 僚太郎, 椿, 真智子, 地域調査報告, 筑波大学地球科学系人文地理学研究グループ, 8, 0289-4491
  • CAMPUS Asia in Teacher Education between China, korea and Japan
    2020年03月30日, 下田誠・椿真智子・木村守・金範洙, 共著, 東京学芸大学紀要・総合教育部門, 東京学芸大学, 71, 研究論文(学術雑誌)
  • CAMPUS Asia in Teacher Education between China, Korea and Japan― addressing the International Graduate Program for Teacher Education in East Asia (IGPTE)
    2018年09月15日, 下田誠、椿真智子、木村守、金範洙, 共著, 2018 Symposium for CAMPUS ASIA, Beijing Normal University
  • An Educational Challenge Regarding Multiculturalism in Japan:Islam and Muslims in Japan
    2019年05月, 椿真智子, 単著, INTERNATIONAL CONFERENCE 2019:Cross-cultural and Interdisciplinary Research in Elementary Education , Seoul National University of Education, Republic of Korea, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等)
  • 多民族社会カナダの特質と多文化状況
    2009年12月, 椿真智子, 単著, 新地理, 日本地理教育学会, 57, 3, 研究論文(学術雑誌)
  • ロサンゼルス市ボイルハイル地区における90の壁画-資料と地理学的アプローチ-
    2006年03月25日, 矢ヶ崎典隆・*椿真智子・佐々木智章・深瀬浩三, 共著, 東京学芸大学紀要人文社会科学系Ⅱ, 東京学芸大学, 57
  • 文化環境としてのハケ-身近な地域学習の題材として-
    2005年03月, 単著, 東京学芸大学紀要第三部門, 東京学芸大学, 56/,73-84
  • バンコク大都市圏における農業的土地利用変化の持続性とそのドライビングフォース
    2002年03月, 佐々木博・菊地俊夫・山本充, 共著, 地球環境, 6/2,227-240
  • カナダ・バンクーバー周辺の日系社会と文化継承
    2002年03月, 単著, 地理, 古今書院, 47/10,30-36
  • タイにおける農業地域区分と各農業地域における稲作収量
    2002年03月, 菊地俊夫・山本充・佐々木博, 共著, 地球環境
  • 学会発表の表現力
    2001年, 単著, 地理, 古今書院, 46/11,11-16
  • 文化景観としての近代開拓農場-フロンティアにおけるモダニティの表象に関する一試論-
    1999年, 単著, 学芸地理
  • 多文化社会カナダにおける日系人社会の変容と文化継承-Ethnic文化は存続するか-
    1998年, 単著, 東京学芸大学紀要第3部門社会科学
  • 多文化社会カナダにおける日系人社会と言語環境
    1998年, 単著, 新地理
  • 近代日本における開拓地の地域的展開-農林省農務局編『開墾地移住経営事例』の分析-
    1996年, 単著, 地理学評論
  • 日本における「近代開拓村」研究の成果と課題
    1996年, 単著, 人文地理
  • 那須野ケ原における近代開拓事業の展開構造
    1993年, 単著, 東京学芸大学紀要
  • 近代開拓地における小学校の成立過程-栃木県那須野ケ原を事例として-
    1993年, 単著, 新地理
  • 秩父両神村における修験の展開と変質
    1991年, 単著, 歴史地理学調査報告
  • 西那須野における開拓集落の変容と地域的特色-那須開墾社開拓地を事例として-(共著)
    1989年, 単著, 歴史地理学調査報告
  • 郡山盆地における開拓集落の変容-開成社開拓を事例として-(共著)
    1989年, 単著, 地域調査報告
  • 静岡県清水地域を中心とする和糖生産の変容過程
    1989年, 単著, 歴史地理学
  • 茨城県波崎町矢田部本村の景観と生活形態の変遷(共著)
    1988年, 単著, 地域調査報告
  • 法華宗移民における同化過程の考察-米沢藩椿村を事例として-
    1987年, 単著, 歴史地理学

講演・口頭発表等

  • 身近な地域の環境に対する個および地域の歴史・記憶と現代的意味-東京都国分寺崖線を事例に-
    2023年05月24日
  • 環境教育プログラムの全国発表会における生徒および教員の所感―GLOBEプログラムを事例として―
    2022年03月25日, 日本地理学会春期学術大会, ポスター発表
  • ESDの観点で考える鎌倉小町通りの食べ歩きと観光地の持続性
    2021年08月22日, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 共同課題シンポジウム「地理教育と歴史地理」『教員養成系大学地理教員の立場からみた高校「地理総合」必修化と課題』
    2021年03月07日, 歴史地理学会大会, シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
  • ハケをめぐる表象と対話:なぜ私たちはハケにひかれるのか?
    2019年12月07日, 『ハケと生きもの:私たちはなぜハケに集まるのでしょう』
  • 文化環境としてのハケ・崖線の地域資源化と市民協働の取り組み
    2019年12月03日, 歴史地理学会第251回例会, 口頭発表(招待・特別)
  • 地域資源と対話的学びにもとづく地理教育の可能性:国分寺崖線をめぐる市民活動をとおして
    2019年08月24日, 日本地理教育学会第69回大会, 口頭発表(一般)
  • 談話会「本学修士課程地理学コースにおける副論文の成果と教育課題」趣旨説明:本学大学院の教職大学院化をふまえて
    2019年06月17日, 2019年度東京学芸大学地理学会「談話会」
  • 身近な地域の経験・記憶にもとづく地理教育と地域史の融合 -多摩地域の崖線・ハケを事例に-(共同課題『地理教育と歴史地理』)
    2019年05月24日, 歴史地理学会第62回大会
  • An Educational Challenge Regarding Multiculturalism in Japan
    2019年05月16日, International Conference for Media in Education (ICoME) 2017, 口頭発表(招待・特別)
  • 日中韓の教員養成教育におけるキャンパスアジア・プログラムの取り組み
    2018年09月18日, 2018キャンパスアジア・シンポジウム, 口頭発表(一般)
  • CAMPUS Asia in Teacher Education between China, Korea and Japan― addressing the International Graduate Program for Teacher Education in East Asia (IGPTE)
    2018年09月15日, 2018キャンパスアジア・シンポジウム, 口頭発表(一般)
  • 地域資源としての崖線への認識と学習課題
    2018年08月08日, 2018年度日本地理教育学会大会
  • 景観で読み解く身近な地域-生活景へのアプローチ
    2018年08月05日, 日本地理教育学会第67回大会, シンポジウム・ワークショップ パネル(公募)
  • 景観写真で読み解く身近な地域の生活景
    2018年03月22日, 日本地理学会春期学術大会, シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
  • 大学史と地域をめぐる歴史地理学的展望-師範学校アーカイブズと東京学芸大学-
    2017年12月03日, 歴史地理学会第247回例会
  • 大学生の海外体験および留学志向に関する考察
    2014年08月, 日本地理教育学会第64回大会, 口頭発表(一般)
  • グローカル化に伴うエスニック景観とエスニシティの継承
    2013年11月, 2013年人文地理学会大会, 口頭発表(招待・特別)
  • ディスカバーJAPAN「だし」:知的障害者と市民の生涯学習-オープンカレッジ東京
    2013年08月, 日本特殊教育学会第51回大会
  • 世界をともに学ぶ-教員養成系大学の現状と地理学習・地理教育活性化にむけた課題
    2012年10月, 日本地理教育学会10月例会シンポジウム
  • 大学教職課程における非社会系学生対象の「小学校社会」の教育課題
    2012年07月, 平成24年度日本地理教育学会第62回大会
  • 大学教員養成課程におけるフィールドワークの実践と意義
    2012年04月, 日本地理教育学会シンポジウム, シンポジウム・ワークショップ パネル(指名)
  • 総合的道徳教育プロジェクト・教材開発ワーキング「社会科地理的分野の特性をいかした中学校・道徳教育プログラムと教材開発」
    2012年02月, 「総合的道徳教育プログラム」第2回全学フォーラム
  • 大学教育におけるフィールドワークの実践と課題
    2011年08月, 日本地理教育学会第61回大会
  • 多文化社会カナダの特質
    2010年08月, 日本地理教育学会6月例会, 口頭発表(一般)
  • 総合的道徳教育プロジェクト・教材開発ワーキング「社会科地理的分野の特性をいかした中学校・道徳教育プログラムと教材開発」
    2010年02月, 「総合的道徳教育プロジェクト」第1回全学フォーラム
  • コメンテーター:地理と日本史との接点
    2009年10月, 日本地理教育学会10月例会
  • ロサンゼルス大都市圏における日系ガーデナーとエスニック景観
    2009年08月, 日本地理教育学会第59回大会
  • 表象景観としての武蔵野
    2008年05月, 歴史地理学会大会, 口頭発表(一般)
  • 近代における武蔵野の景観変化の表象形態
    2007年08月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 近代以降の武蔵野の変貌と景観表象-ハケを中心に-
    2007年08月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • エスニック景観と文化継承
    2007年03月, 日本地理学会春季学術大会, 口頭発表(一般)
  • 北国街道海野宿における町並み保存運動の展開と地域社会
    2006年09月, 第49回歴史地理学会大会, 口頭発表(一般)
  • ロサンゼルス大都市圏における都市空間の変容とエスニックタウン
    2005年09月, 2005年度日本地理学会秋季学術大会, 口頭発表(一般)
  • エスニックタウンを題材とした地理学習の試み-グローバリゼーションと多文化社会を考える-
    2005年08月, 2005年度日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 昭和戦前期の東京郊外における都市化と表象景観-馬込文士村を事例として-
    2005年03月, 2005年度日本地理学会春期学術大会, 口頭発表(一般)
  • 文化環境としてのハケ-身近な地域・風土学習の題材として-
    2004年08月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 20世紀初頭におけるロサンゼルス都心部の土地利用とリトル東京
    2004年07月, 歴史地理学会大会
  • ロサンゼルス大都市圏におけるエスニックタウンとエスニック景観
    2004年06月, 日本移民学会年次大会, 口頭発表(一般)
  • ロサンゼルス大都市圏におけるエスニック景観と空間編成-日系社会を中心に-
    2004年03月, 日本地理学会春期学術大会, 口頭発表(一般)
  • ロサンゼルス市ボイルハイツ地区の壁画-ヒスパニック研究への地理学的アプローチ-
    2004年03月, 日本地理学会春季学術大会
  • エスニックタウンの空間編成と景観特性
    2003年11月, 人文地理学会大会, 口頭発表(一般)
  • 遠郊漁村の近代化と漁民の就業形態-伊豆半島西伊豆集落を中心に-
    2003年10月, 日本地理学会研究集会, 口頭発表(一般)
  • 1920年代のロサンゼルスにおける日系移民の適応戦略とローカルホスト社会
    2003年09月, 日本地理学会秋季学術大会, 口頭発表(一般)
  • ロサンゼルス大都市圏におけるエスニック・タウンの景観特性-「リトル・サイゴン」を中心に-
    2003年08月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • ロサンゼルス大都市圏の構成とエスニックタウン-地誌学習資料の蓄積に向けて-
    2003年08月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 多文化社会におけるエスニック・マイノリティの文化継承-第二次大戦後の日系カナダ社会を中心に-
    2002年05月, 歴地理学会大会, 口頭発表(一般)
  • 近代日本におけるフロンティア景観と近代的表象-下総御料牧場を中心に-
    2002年03月, 日本地理学会秋季学術大会, 口頭発表(一般)
  • カナダ日系コミュニティにおける文化継承活動の地域的展開-バンクーバーとウィニペグを中心に-
    2001年10月28日, 日本地理学会大会
  • バンコク大都圏における稲作農村の変容-タイにおける農業地域区分とバンコク大都市圏の位置づけ-
    2001年09月28日, 日本地理学会大会
  • バンコク大都市圏における稲作農村の変容(その2)-大都市圏近郊における農業的土地利用の持続性-
    2001年03月, 日本地理学会春期学術大会, 口頭発表(一般)
  • 遠郊漁村の近代化と漁民意識の変容-西伊豆町田子集落の場合-
    2000年03月25日, 日本地理学会春期学術大会, 口頭発表(一般)
  • 下総御料牧場にみるモダニティの変容-近代的風景観の成立に関する一試論-
    1999年09月, 日本地理学会秋季学術大会, 口頭発表(一般)
  • 下総御料牧場にみるモダニティの変容
    1999年08月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 華族農場における「農場」景観の成立
    1999年03月, 日本地理学会春期学術大会, 口頭発表(一般)
  • 描かれた近代開拓農場の表象景観-那須野ケ原と初期洋画家高橋由一-
    1998年03月, 日本地理学会春期学術大会, 口頭発表(一般)
  • 多文化社会カナダにおける日系人社会と言語環境
    1997年09月, 日本地理学会秋季学術大会, 口頭発表(一般)
  • カナダにおける日系社会の変容と文化継承
    1997年03月, 日本地理学会春期学術大会, 口頭発表(一般)
  • 北海道における開拓地の展開と近代化
    1996年11月, University of British Columbia, 口頭発表(一般)
  • 近代開拓村研究の系譜
    1995年03月, 日本地理学会春季学術大会, 口頭発表(一般)
  • 近代開拓村におけるキリスト教の受容と地域社会の形成
    1994年10月, 日本地理学会秋季学術大会, 口頭発表(一般)
  • 那須野が原開拓地におけるキリスト教の受容過程
    1993年09月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 開拓地における小学校の成立過程
    1992年07月, 日本地理教育学会大会, 口頭発表(一般)
  • 近代開拓事業の展開構造
    1992年06月, 歴史地理学会例会, 口頭発表(一般)
  • 那須野が原における近代開拓時業の展開構造
    1992年06月, 歴史地理学会大会, 口頭発表(一般)
  • 近代開拓村の形成過程と地理学的視点
    1991年06月, 東京学芸大学地理学会研究発表会, 口頭発表(一般)