米本 和弘 (ヨネモト カズヒロ)

教職大学院(大学院教育学研究科) 教育実践創成講座准教授

研究者情報  (担当授業科目については、ページ一番下の「授業ガイド(シラバス検索)」をご利用ください。)

その他の所属

  • 東京学芸大学, 教職大学院(大学院教育学研究科), 准教授
  • 東京学芸大学, 准教授

経歴

  • 香港大学専業進修学院
    2007年 - 2009年, 講師
  • レジャイナ大学
    2007年, Department of International Languages, 講師
  • ミドルベリー大学
    2010年, Japanese Summer School, 講師(2010年, 2012年, 2013年, 2016年)
  • マギル大学
    2011年 - 2012年, 東アジア学科, 講師
  • ブリティッシュコロンビア大学
    2012年 - 2014年, アジア学科, 講師
  • 東京医科歯科大学
    2014年09月 - 2016年03月, 学内共同教育研究施設 国際交流センター, 助教
  • 東京医科歯科大学
    2016年04月 - 2023年03月, 統合国際機構 グローバル企画・推進部門, 助教

学歴

  • 大阪外国語大学
    2004年03月, 外国語学部, 国際文化学科
  • マギル大学
    2007年08月, 教育学研究科, Second Language Education

学位

  • 文学修士

所属学協会

  • 日本外国語教育推進機構
  • 言語文化教育研究学会
  • 国立大学留学生指導研究協議会
  • 国立大学日本語教育研究協議会
  • 日本語教育学会
  • 全米日本語教育学会
  • カナダ日本語教育振興会
  • 第二言語習得研究会

免許・資格

  • 日本語教育能力検定試験
    2003年12月19日
  • 中学校教諭1種免許状 国語
    2004年03月31日
  • 中学校教諭1種免許状 英語
    2004年03月31日
  • 高等学校教諭1種免許状 国語
    2004年03月31日
  • 高等学校教諭1種免許状 英語
    2004年03月31日

研究分野

  • (人文・社会) 日本語教育
  • (人文・社会) 外国語教育

研究キーワード

  • 多言語多文化教育
  • 日本語教育
  • 第二言語教育

共同研究・競争的資金等の研究課題

  • 文部科学省/日本学術振興会
    留学生が日本語学習に描く情意的目標の解明とその実践的展開, 基盤研究(C), 2021年04月01日 - 2025年03月31日, 競争的資金
  • 公益財団法人 博報堂教育財団
    第14回 児童教育実践についての研究助成, 日本語と日本語話者の多様性に対する小学生の理解育成のための実践モデル構築, 2019年04月 - 2020年03月, 競争的資金, 本研究では,日本の小学生を対象に,日本の大学で学ぶ留学生との交流活動を通じて,日本語や日本語話者の中に存在する多様性に対する理解を育成,促進する方法について,実践モデルとしてまとめることを目的とする。大学の近隣の小学校2校の教員と協働で留学生との交流会を企画し,実践中に参与観察,実践後にインタビュー調査,アンケート調査行い,データを収集する。データは効果的に理解が育成,促進できていたかという観点から評価し,複数回の実践を行う中で修正を繰り返し,最終的に目標や活動,教師の役割,資料などを含めた実践モデルとして学会発表やウェブサイトなどで公開する計画である。また,ワークショップ形式で研修会も実施し,本研究の結果を広く還元,共有する。
  • 文部科学省/日本学術振興会
    多言語話者の言語能力に対する柔軟な理解を育む教育実践モデルの構築, 若手研究(B), 2016年 - 2018年, 競争的資金
  • University of British Columbia
    Teaching and Learning Enhancement Fund, 超音波映像を応用した日本語音声指導, 2014年 - 2015年, 競争的資金
  • トヨタ財団
    研究助成, 言語マイノリティの成功観の形成と社会階層が教育に及ぼす影響―日本とカナダの比較研究―, 2010年 - 2012年, 競争的資金

書籍等出版物

  • In M. Mielick, R. Kubota, & L. Lawrence (Eds.), Discourses of identity: Language learning, teaching, and reclamation perspectives in Japan
    2023年02月, Kazuhiro Yonemoto, “Your class is like karaoke”: Language learning as a shelter, Palgrave Macmillan, Reflecting on the critical situation surrounding Japanese language education in higher education in Japan, this qualitative inquiry explored how two international students learning Japanese as a second language at a university in Japan perceive their experience of learning Japanese. It closely observed what affective goals they expect to achieve in their Japanese language learning. The data collected through one-on-one semi-structured interviews showed that the Japanese language classroom served as a shelter in which their learning was closely connected to self-fulfillment and freedom of self-expression, escaping the impacts of superficial globalization within the university. Ultimately, this inquiry addresses the need to better understand what international students expect and experience as well as examine how Japanese language education can contribute to the realization of their expectations.
  • In M. Peterson, K. Yamazaki, & M. Thomas (Eds.), Digital Games and Language Learning: Theory, Development and Implementation
    2021年04月, Kazuhiro Yonemoto, Reinforcing international students' language skills for disaster preparedness: A case study of gamification that utilizes augmented reality technology., Bloomsbury, This paper explores the use of augmented reality technology in accordance with gamification principles (Kim, Song, Lockee, and Burton 2018), which indicates advantages in providing language learning experiences interconnected with location as in previous studies. In fact, the incorporation of such technology could potentially enable the reinforcement of beginner-level Japanese language skills for disaster preparedness. This paper reports on a case conducted at a university in Japan in which the author, as an instructor, and learners perceived the effectiveness of implementing gamification in disaster education for beginner level learners of Japanese as a second language.
  • The Great Japanese 30の物語[初中級]ー人物で学ぶ日本語ー
    2019年06月, 石川智
    米本和弘, くろしお出版, 9784874247983, 著名な日本人30人のストーリーを通して、日本文化や社会問題、考え方や価値観を学び、知的好奇心を刺激しながら読解力を高める日本語読解教材。様々な時代で偉業を成し遂げた日本人達の、読み応えのあるストーリーで異文化理解を深めるだけでなく、学習者が自身について振り返り、考える機会をもつ。
  • In E. Zimmerman & A. McMeekin (Eds.), Technology supported learning in and out of the Japanese language classroom: Theoretical, empirical, and pedagogical developments
    2019年05月, Yonemoto
    K
    Tsuda
    A
    Hayashi
    H, How a self-learning website can be used for better pronunciation education: Bridging learning inside and outside the classroom, Multilingual Matters, Considering the importance of pronunciation education and the lack of studies on how to incorporate it into the classroom via technology, this study explores the use of a self-learning website for pronunciation called eNunciate! (http://enunciate.arts.ubc.ca) and its incorporation into two flipped Japanese language classrooms. Specifically, this chapter discusses the instructors’ and learners’ perceived effectiveness of using a flipped classroom environment that combined out-of-class explicit teaching via eNunciate! with an in-class social constructivist approach to enhance pronunciation education. This study analyzes the post-instructional questionnaires of Japanese language learners and the autoethnographies of two instructors at two different universities. The research questions are: (1) how can pronunciation learning inside and outside the classroom be effectively connected using a flipped classroom model?; and (2) how can online materials along with social interaction with a focus on pronunciation be incorporated in the course to improve pronunciation education?
  • 當作靖彦監修,李在鎬編『ICT×日本語教育ー情報通信技術を利用した日本語教育の理論と実践ー』
    2019年04月, 米本和弘, "To combine knowledge and the real world" ―拡張現実を利用した日本語学習の試み, ひつじ書房, 9784894769441, 拡張現実(AR)とは、現実の世界に存在している事物に対して、情報技術を用い、情報を付加することで生み出される環境のことを指す。近年では、言語教育にも利用されるなど、活用の幅が広がってきている。本稿では、大学院留学生を主な対象とした日本語初級コースで行った1)研修旅行、2)博物館見学という2つの実践を取り上げ、その中でARを用いた目的と授業実践の具体的な流れを報告する。その後、実践中の筆者のフィールドノート、および実践後の学習者へのアンケートデータをもとに、1)言語学習におけるARの使用についての学習者の印象と学びへの貢献、2)ARを言語学習において使用する際の課題と可能な対策について示唆を提示する。
  • In Lin, C.-H., Zhang, D., & Zheng, B. (Ed.), Preparing foreign language teachers for next-generation education
    2016年07月, Kazuhiro Yonemoto
    Asami Tsuda
    Hisako Hayashi, Implementing a flipped classroom in teaching second language pronunciation: Challenges, solutions, and expectations, IGI Global, While the philosophy of flipped classroom has recently been drawing much attention of second language teachers, integrating technology into pedagogy is often an issue. This is also the case in pronunciation teaching. Second language pronunciation teaching has been largely dependent on teachers’ intuition and beliefs, realized by repetition. Although recent technology developments in the field of linguistics, namely ultrasound imaging, enable visualization of movement and motion inside the mouth, it has not yet been widely used in second language education. In this chapter, taking a self-learning website for Japanese language pronunciation, the authors explore what makes teachers stay away from technology integration into language learning and how this barrier can be overcome to implement a flipped classroom. Specifically, the authors address the importance of taking initiative in planning how technology can be integrated into pedagogy while closely collaborating with and involving other fields of study, like linguistics, as well as information technology.
  • 8か国語による基本歯科用語集
    2016年05月, 川口陽子
    竹原祥子
    石田雄之
    米本和弘, 一般財団法人口腔保健協会
  • 細川英雄編『私はどのような教育実践をめざすのか—言語教育とアイデンティティ—』
    2013年10月, 瀬尾匡輝
    青山玲二郎
    橋本拓郎
    山口悠希子
    米本和弘, 教師のやりとりから生まれる教育観の見つめ直し, 春風社, 本稿では,他地域から移り住んだ教師のライフストーリーを分析し,新しく やって来た教師が周囲との関係性の中で自分を位置づけていく過程,そして, 周囲がそれをどう受け止めていくのか考察する。データ分析の結果,調査協力 者の間では,日本語教師としての在り方や教育観の再検討に繋がるやり取りが 行われ,どのような教育実践を目指すのか,どのような言語活動主体になるの かを再検討するに至っていた。しかし,それはあくまである程度同じ価値観を 共有した者同士の議論であり,今後は異なる価値観を持った者とのすり合わせ である真の対話が期待される。
  • 細川英雄編『言語教育とアイデンティティ―ことばの教育実践とその可能性―』
    2012年01月, 米本和弘, 「中国に行く」/「中国に帰る」―言語マイノリティ生徒の想像の共同体―, 春風社, 本稿は,Norton(2001)によって第二言語教育分野に応用された「想像の共 同体」という概念を用い,日本の言語マイノリティ生徒のボイスや視点を基に, 彼らが日本の学校での経験を通し,どのように将来との繋がりを描いているの かを探ることを目的とする。調査協力者が想像の共同体を描く過程を言語,両 親・家族,架空の共同体という側面から理解を試み,言語マイノリティ生徒の 経験や視点を理解するための更なる努力と,語る機会を提供する重要性を指摘 した。
  • 畑佐由紀子編『外国語としての日本語教育―多角的視野に基づく試み―』
    2008年05月, 米本和弘, 中国帰国生徒の日本語学習への投資, くろしお出版

論文

  • 国際共修において教員が描く境界とその境界へのかかわり方の問い直し―2大学間の教育実践での教員の協働探究を通して―
    2023年04月01日, 米本和弘, 佐野香織, 共著, 留学生交流・指導研究, 国立大学留学生指導研究協議会, 25, 研究論文(学術雑誌), 10.57511/coisan.25.0_49, 近年、高等教育の「内なる国際化」の観点から、国際共修の授業が盛んに行われ、観察された学生の学びや変容の様子をもとに、その効果と可能性が指摘されている。ただ、高等教育の国際 化に関しては、課題も指摘されており、授業の方法や技術面の課題のみではなく、国際化の意味と国際共修のあり方についても議論を深める必要がある。そこで本稿では、協働で実践を行った 教員2名の協働探究を通して、教員の国際共修に対するあり方について考察することを目的とした。教員2名に対するインタビューを通し収集したデータをもとに、国際共修で直面しうる境界 に関する課題とそれに対する教員の教育観を描き出すとともに、高等教育の国際化とは何を指すのかという視点から、教員の境界へのかかわり方を論じた。国際共修というアプローチが抱えうる課題を取り上げたが、教員2名の教育実践を通して、その課題教員が常に意識的であることの重要性と、その難しさが明らかになった。
  • 日本語使用者の語りに基づく多様な日本語に対する理解促進―「セカイの日本語〜みんなの声〜」プロジェクトから―
    2022年08月, 米本和弘
    川口真代
    津田麻美
    林寿子
    柴田智子, ジャーナルCAJLE, カナダ日本語教育振興会, 23, 研究論文(学術雑誌), 近年、日本語やその使用者の多様性に関する議論の発展が、日本語教育分野だけではなく日本社会一般においても大きな関心を集めている。一方で、狭義の言語に焦点を当てた議論が進むことについては、個人よりも集団に対する認識を強調し、言語と社会的不平等に関連する他の要因とのつながりを不明瞭にするという課題が指摘できる。そこで本稿では、「セカイの日本語〜みんなの声〜」プロジェクトで得られた日本語使用者8人の語りに基づき、筆者を含めた一人ひとりの立場から、多様な日本語についての理解促進がいかに可能かを検討した。8人の語りからは、「日本=日本人=日本語」という一元的な見方の強い影響と、その見方に縛られない個々の使用者と日本語の関係性や葛藤が浮かび上がってきた。よって、本稿は、個々の言語使用者が自身の言語使用に影響を与える言語観を意識し、これまでのコミュニケーションを批判的視点を持って顧みることが必要であると指摘する。
  • トランスランゲージング
    2022年06月, 米本和弘, 異文化間教育事典, 明石書店, (MISC)総説・解説(その他)
  • 伝統芸能「紙切り」を題材にした異なる4つの実践―オンラインでの体験的な学びに焦点を当てて
    2021年12月, 米本和弘
    濵田典子
    高井美穂
    水野亜紀子
    加村彩
    長谷川優子
    葛西順子
    北川利彦, 言語教育実践イマ×ココ, ココ出版, 9, 本稿では、伝統芸能である紙切りという同一の題材を扱いながらも、実践背景(環境や対象、各現場の状況や必要性)が異なる4つのオンライン実践をもとに、学習者がオンラインにおける体験的な学びをどのように受け止めているかを描き出し、その学びにオンラインの特性がどのように影響しているのかを検討しました。
  • 自助力の向上を目指した初級日本語学習者向け防災学習活動
    2021年04月, 米本和弘, 日本語教育, 日本語教育学会, 178, 研究論文(学術雑誌), 10.20721/nihongokyoiku.178.0_200, 本稿では,東京の大学の大学院留学生対象初級日本語コースで行った,「自助力」向上を目指した防災学習活動を通して,留学生がどのような経験をし,何を得たのか,実践の記録,および留学生と実践者の振り返りをもとに報告する。具体的には,従来の防災学習における課題を乗り越えるために提示されたGLIモデル(光原,2018)を応用し,1)東日本大震災のドキュメンタリー映画視聴,2)日本の自然災害についての読解活動,3)防災館における体験学習,4)学内でのフィールドワーク,5)学外でのフィールドワーク,6)防災に関する情報の発信,という流れで実践を行った。本活動の効果として,1)自然災害の基本的かつ実用的な情報をリアルに伝えることができたこと,2)自然災害に関する日本語を効果的に学習する場を提供できたこと,3)自然災害を自分ごとと捉え,自分の身を守る必要性に対する意識に働きかけることができたことが挙げられる。
  • 「国=文化=人」を問い直す試み―小学生と留学生の交流活動を事例として―
    2021年03月, 米本和弘, 複言語・多言語教育研究, 日本外国語教育推進機構, 8, 研究論文(学術雑誌), 10.34564/jactfl.8.0_183, 本稿では、小学校1校で行なった小学生と留学生との交流活動を事例として、「国=文化=人」という考え方を乗り越えることを目的とした交流活動について報告するとともに、交流活動を通して「集団」と「個」が小学生によってどのように認識され、さらにどのような意識が交流活動の中で生まれたのかを議論、共有することを目的とする。
    具体的には,1)留学生との味噌汁の調理実習,2)留学生の出身国の食べ物についての発表,3)新しい味噌汁の考案という活動を行なった。本交流活動では集団内の多様性に焦点を当てた活動を行うことで,従来の交流活動が抱えていた課題を乗り越えられる可能性が示唆されたが,今後,内容や方法をさらに検討することにより,特に自集団と他集団を包括する視点を得るという観点から,より具体的な効果を提示していく必要があると考えられる。
  • 日本語と日本語話者の多様性とは何か—言語と話者の多様性に対する理解の育成—
    2020年07月, 柴田智子
    米本和弘, ヨーロッパ日本語教育, 24, 研究論文(国際会議プロシーディングス)
  • 新入学留学生向けオリエンテーションの改善-より安心感が得られる場を目指して-
    2020年03月, 米本和弘, 留学生交流・指導研究, 22, 研究論文(学術雑誌), 入学時のオリエンテーションは、留学生が直面するであろう問題を予防するという意味で、留学生支援において重要な役割を持つ。本稿では、留学生にとってより安心感が得られる場所を目指したオリエンテーションの改善について報告し、その効果、そして今後の課題について検討することを目的とした。具体的には、新入学留学生向けオリエンテーションで実施した学内の施設に対する理解を目的としたフィールドワークの機会を利用し、留学生間の交流を深めるという改善を行なった。オリエンテーション後の留学生のフィードバックからは、大学内の施設について理解を深める中で、留学生同士の交流のきっかけを作る機会を提供することができ、オリエンテーションが安心感を得られる場となっていたことが示唆された。今後は、より長期的な視点から、他の留学生支援とオリエンテーションのより効果的なつながりについて検討していくことが必要であると考えられる。
  • 伝統芸能を題材にしたオンラインでの教育活動ー落語と紙切りを用いた実践事例ー
    2020年, 畑佐一味
    米本和弘
    濵田典子, 世界の日本語教育, 日本語教育学会, (MISC)その他記事
  • 共通点の共有から始まる国際交流-留学生と中学生の交流活動の事例研究-
    2019年03月, 米本和弘, 言語文化教育研究学会第5回年次大会予稿集, 言語文化教育研究学会, 研究論文(大学,研究機関紀要), 留学生と地域の小・中学生との交流は,特に大学の地域貢献や,もしくは日本社会や文化に対する理解を深めることを目的として,広く行われている活動であると言える。ただ,発表者はこれまで地域の小中学校での交流活動に関わる中で,久保田(2015)やOhri(2016)の指摘と同様,1)英語という一つの言語でのコミュニケーションや言語能力に焦点が当てられがちになってしまうこと,2)国や文化,人に対する固定的な見方を強化したり,外国人と日本人という差異を強調してしまったりすることを課題として認識するようになった(米本,2016)。
    そこで,本発表では,中学校1校で行った中学生と大学院留学生との交流活動を取り上げ,共通点の共有から始まる交流活動について報告するとともに,交流を通して特に「個」がどのように意識化され,どのような意識が育まれたのかを議論,共有することを目的とする。
  • 言語・文化・アイデンティティに対する柔軟な視点を育む言語教育ー留学生教育、学校教育、継承後教育における実践と調査研究からー
    2018年12月, 瀬尾悠希子
    野澤ふみ
    室田真由見
    米本和弘, 第12回国際日本語教育・日本研究シンポジウム予稿集, 香港日本語教育研究会, 研究論文(大学,研究機関紀要), グローバル化と情報通信技術の発達が進む現代において、言語や文化、人々のアイデンティティはますます複雑で流動的になっている。だが、一元的・固定的な言語観、文化観、アイデンティティ観はいまだに人々の間で根強く、ステレオタイプ的見方や規範主義、純粋性信仰を生みだしている(久保田2015, 丸山2007)。本パネルでは、留学生教育、学校教育、教師教育における実践と調査研究を報告し、変化する世界において既存の言語教育・教師教育の枠組みを問い直す必要があることを主張するとともに、言語教育に携わる者はどのように人々に働きかけることができるのかを参加者と共に検討する。
  • ARCS動機づけモデルに基づく拡張現実技術を応用したゲーミフィケーションの評価
    2018年09月, 米本和弘, Evaluating gamification that utilizes augmented reality technology based on ARCS Model of Motivation, カナダ日本語教育振興会, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 本発表では,日本語学習の一環として行われる活動をゲーミフィケーション(Kim et al, 2018)の考えに基づき改善した効果をARCS動機づけモデル(Keller, 2010)の観点から検討,評価することを目的とする。改善の背景には,従来から行われていたこれらの活動が日本語学習や実際の言語使用とは切り離されたり,もしくは教員からの一方向の知識,技術の伝達となったりしてしまっているのではないかという問題意識があった。
    改善を試みたのは,レストラン場面における会話の学習と博物館における課外活動である。具体的には,学習意欲を高めることを目的としたゲーミフィケーションの考えを参照しながら,拡張現実環境を作り出すことができるアプリケーションであるARISを用い,自律的な学習ができるよう再設計した。活動後に学習者に自由記述式の質問紙調査を行い,ARCS動機づけモデルの観点から分析を行った。
    データ分析の結果,改善後の実践においては,その場における学習を新たに生み出したり,焦点化させたり,さらには主体的な活動を促したりするなど,ゲーミフィケーションと拡張現実の特徴を反映し,注意,関連性,自信,満足感というARCS動機づけモデルのそれぞれの観点において肯定的に評価されていた。この点において,拡張現実を用いたゲーミフィケーションは学習意欲を高めるものとなったことが示唆された。その一方で,アプリケーションの不具合や制約などから,注意を削ぐ場面も見られ,アプリケーションの機能を生かせる改善が必要であることも窺われた。
  • 拡張現実を利用した教室と教室外をつなげる実践
    2018年05月, 米本和弘, 2018年度日本語教育学会春季大会予稿集, 日本語教育学会, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等), 拡張現実(augmented reality)とは,現実の世界に存在している事物に対して,情報技術を用い,情報を付加することで生み出される環境のことを指す。近年では,Pokémon GOに代表されるゲームだけではなく,博物館の展示に利用されるなど,活用の幅が広がってきている。しかし,言語学習における応用に関しての調査・研究は,緒に就いたばかり(下浦他,2015)であり,今後さらなる実践の共有と利活用を通し、よりよい応用を検討していくことが必要であると言える。そこで本発表では,実際の活動で使用したゲームなどを携帯機器を使用しながら紹介し,拡張現実が教室と教室外をつなぐという点において,言語学習でどのような可能性と課題があるのかを聞き手と共有,議論することを目的とする。
    具体的には,日本の大学の大学院留学生を対象とした日本語コースで行った1)レストラン紹介,2)博物館見学,3)研修旅行,4)速読の前作業という4つの活動を取り上げる。これからの活動は,従来から学習者には肯定的に捉えられていたが,担当教員の内省として,教室外のリソースが十分に使えていないことと,これらの活動と教室内の日本語学習が切り離されてしまっていることが課題として挙げられた。そこで,これらの実践において,従来の活動形態を残しつつ,拡張現実のテクノロジーを利用した活動を追加した。参加者である学習者は,拡張現実のゲーム作成・プレイが可能なアプリケーションであるARIS(http://arisgames.org)を携帯機器にインストールし,ARIS上で出される指示に従い,それぞれの活動において異なるクイズやタスクを行った。
    1)レストラン紹介では,まず学習者はグループで近隣の紹介したいレストランを1つ選び,実際にそこを訪れ,レストランでの店員との会話を記録した。そして,その会話を基に,ARIS上の架空の店員と会話ができるゲームを作成し,その中でレストランの場所やおすすめのメニューなどを紹介した。また2)博物館見学と3)研修旅行では,実際に現地を訪れ,展示物や歴史的建造物の説明書きなどに携帯機器をかざすと,ARIS上に解説とクイズが出てくるゲームをプレイするとともに,観察してきたものをもとにグループごとにARISを用いクイズを作成した。4)速読の前作業では,実際の地理を利用した読解教材に関するクイズをプレイし,背景知識を得た上で速読に取り組んだ。
    実践後に学習者に依頼した自由記述式のアンケートで評価されていたのは,現実にある世界を教材として使えることから,教室内で学んだ知識を教室外における実際の言語活動や情報と結びつけることができる点であった。また,従来は受身的に行ってきた活動であったが,拡張現実を使用することで,その場における学習を生み出したり,焦点化させたり,また主体的に行動したりすることにつなげることができた点が肯定的に評価されていた。このことから,拡張現実の使用は教室内にとどまりがちである学習を教室外へと広げ,さらに教室外での学習を促進することができる点が,拡張現実の言語学習への応用における可能性であると考えられる。
    これらの可能性に対し,学習者から指摘された課題の多くは事前の対処が可能なものであった。上記の言語教育における応用可能性も考慮すると,実践を積み重ね,共有することで,課題への対処が可能になるととともに,より多くの現場で使いやすいものが生み出すことができると考えられる。この点において,本発表は聞き手との共有、議論を通して、その起点となることができると考えている。
  • 「外国の人から見ると日本語も大変なのだな」-留学生との交流を通した言語への意識化-
    2018年03月, 米本和弘, 言語文化教育研究学会第4回年次大会予稿集, 言語文化教育研究学会, 研究論文(研究会,シンポジウム資料等), 本発表の目的は,小学校1校で行った小学5年生と大学院留学生との交流活動を取り上げ,多言語に焦点を当てた交流活動を通して,特に「言語」がどのように意識化され,どのような意識が育まれたのかを議論,共有することにある。その上で,聴衆との意見交換や話し合いを通して,留学生との交流活動の意味を考察し,今後の活動に繋げたいと考えている。
    近年,日本における言語教育においても英語中心主義からの脱却の必要性が議論されるようになってきた(森住他,2016)。ただ,多言語や複言語への意識化を促すような具体的な実践(大山,2016)は限られており,特に日本語と英語が支配的な日本というコンテクストでどのような実践が必要とされ,そして,どのような効果が期待されるのか,実践を積み重ねながら検討していく必要があると考えられる。
    そこで,本発表では,小学校1校での交流活動の事例を通し,特に小学生の言語への意識化に関して,交流活動がどのような影響を及ぼしたのかを検討し,同様の活動を行う上での可能性と課題について考察する。活動に参加したのは留学生5名と小学5年生73名で,交流活動は昼食を挟み半日をかけ,留学生,小学生それぞれが計画した活動を共に行った。留学生の活動では,英語と日本語を主要な媒介語として,参加した留学生の母語であるアラビア語,シンハラ語,タイ語,ミャンマー語を取り入れた活動を行った。交流活動後に小学生にアンケート調査への記入を依頼し,筆者の記録や内省を参照しながら分析を行った。
    小学生のアンケートデータからは,言語に対する意識として,1)日本語や英語と異なる文字や言語形式,2)自身の外国語に関する知識,3)自身の言語である日本語に対する認識という3点に関する気づきが見られた。さらに,言語だけではなく,留学生個人やそれぞれの言語使用に対する気づきもあり,多言語を扱った交流活動を通して,留学生の言語に対する興味関心及び日本語と英語を含む様々な言語での他者とのコミュニケーションに対する意欲が促進されたことが窺われた。さらに,モノリンガル的視点にとどまらない,多言語を用いた創造的な言語使用にも結びついていることが浮かび上がってきた。
    本活動では,留学生の持つ資源を活用することで,英語を使用しながらも多言語や複言語への意識化や創造的な言語使用を促進させることが可能であることが提示できた。本活動では時間的,言語的制約などから言語集団内の多様性や言語と国との関係性などは扱うことができなかったが,そのような意識にも働きかけられる活動も含め,実践の改善が必要である点が今後の課題として挙げられる。
    地域の学校等を訪問しての交流活動は比較的広く行われているものであると考えられる(植木・高橋,2009;金城,2010)が,文化紹介が中心となることで,文化の固定化(久保田,2008)やステレオタイプ的意味構築(オーリ,2016)に繋がることも危惧されている。この点で,言語への意識化は,言語活動やコミュニケーションに対する柔軟な視点を育成するために有用であると考えられる。ただ,日本というコンテクストでの実践は限られていることから,実践を重ね,よりよい活動を提示していくことが必要であり,本発表はその一助になると考えらえれる。
  • 「わたし」を通した国際交流活動―中学校2校での留学生との交流活動の比較から―
    2018年03月, 米本和弘, 複言語・多言語教育研究, 6, 研究論文(学術雑誌), 10.34564/jactfl.6.0_213, 日本の大学で学ぶ留学生と地域の人たちとの交流活動は、1)日本社会に対する理解促進、2)交流活動を通した地域貢献といったことを目的に、自治体主催のイベントへの参加や学校での交流活動といった形で行われることが多い。本学でも同様の目的の下、留学生が大学の近隣の小中学校を訪問し、交流活動を行っている。
    本稿では、これら交流活動の中から、中学校2校で行った活動を取り上げる。そして、過去の交流活動で浮かび上がった問題意識を反映し行った「わたし」を通した交流活動とは何かを考察し、今後の活動につなげることを目的とする。
  • 多様性を意識した日本語と話者に対する理解が目指すもの-World Japanesesの議論をもとに-
    2017年09月, 米本和弘
    柴田智子
    津田麻美
    林寿子, カナダ日本語教育振興会2017年度年次大会予稿集, 研究論文(国際会議プロシーディングス)
  • 拡張現実を利用した日本語フィールドワークの試み
    2017年08月, 米本和弘, Proceedings of the 7th International Conference on Computer Assisted Systems for Teaching & Learning Japanese, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 拡張現実(augmented reality)とは、現実の世界に存在している事物に対して、情報技術を用い、情報を付加することで生み出される環境のことを指す。近年では、ゲームだけではなく、博物館の展示に利用されるなど、活用の幅が広がってきている。しかし、言語学習における応用に関しての調査・研究は、緒に就いたばかり(下浦,2014;畑佐,2012;Salmon & Nyhan,2013)であり、今後さらなる実践の共有と利活用が必要であると言える。そこで本発表では、日本で日本語を学ぶ留学生を対象に行ったフィールドワークの実践を基に、拡張現実を言語教育に応用することの可能性と課題について報告、議論することを目的とする。
    具体的には、日本語を学習する留学生を対象に実施している東京近郊への一泊二日の研修旅行中に行ったフィールドワークを取り上げる。本研修旅行は、教室内で学んだ言語や知識の重要な実践の場であるとともに、教室内では学ぶことが難しい日本文化や日本社会について実体験を通して学ぶ場として位置づけられている。ただし、課題として、学習者の言語能力などの制約もあり、引率教員からの説明など一方向的な知識や情報の伝達になりがちであることが挙げられる。
    本実践では、拡張現実のテクノロジーを利用したゲームエディターであるARIS(http://arisgames.org)を用い、フィールドワークを行った。参加者である学習者は、ARISの指示に従い、フィールド各所に設定されたチェックポイントにおいて、その場の情報を必要とするクイズやタスクを行った。本発表では、実践後に学生に依頼した自由記述式のアンケートの結果を基に、1)学習者がフィールドワークにおいてのARISの使用をどのように感じたのか、2)ARISがどのように学びに貢献できたのか、3)ARISを例に、言語学習における拡張現実応用の課題とは何かを考察する。そして、今後の言語教育における拡張現実の応用について、特にフィールドワークにおける活用という点から示唆を提示する。
  • 音声指導のための反転授業の試み
    2016年11月, 米本和弘, 変化する国際社会における課題と可能性, 研究論文(学術雑誌), Pronunciation directly affects speakers’ communicative competence and performance, and ultimately their self-confidence and identity construction. Therefore, both teachers and learners consider it an integral part of second language learning. However, in addition to a high number of students and volume of the content that must be covered, it requires a professional knowledge and material to teach pronunciation. Consequently, teachers find it difficult to teach pronunciation in class.
    In this respect, this chapter illustrates the background and process of the development and implementation of a website for pronunciation teaching and learning at the University of British Columbia. Furthermore, it explores the effectiveness of implementing a flipped classroom using the website. In the development process, teachers closely collaborated with linguistic experts, aiming at promoting autonomous learning outside the classroom. More specifically, the website enables learners understand and practice not only common pronunciation mistakes that learners make but also first language influenced mistakes by watching video tutorials with ultrasound images of the movement inside the mouth.
    In implementing the website, teachers focused on how learning inside and outside the classroom can be effectively connected, creating a cycle of learning. The learners can bring back home what they have learnt in class to review and further practice using the website. Also, they can bring the knowledge gained from the website to the classroom to confirm and refine with their peers.
    In conclusion, based on the students’ comment and the teachers’ reflection from a trial, the authors discuss the effectiveness and possibilities of implementing a flipped classroom into pronunciation teaching and learning. In particular, the authors address the importance of teaching flexibly to accommodate the various needs of learners, focusing on teacher’s role as leader and facilitator.
  • 留学生と小学生の交流活動―表層的な文化紹介を乗り越えることを目指した試み
    2016年10月, 米本和弘, 言語教育実践イマ×ココ, ココ出版, 4, 研究論文(学術雑誌)
  • オンラインでのつながりがもたらす教師たちの変容―『つながろうねっト』の4年間の活動をふりかえって
    2016年, 瀬尾匡輝
    有森丈太郎
    鬼頭夕佳
    佐野香織
    瀬尾悠希子
    橋本拓郎
    米本和弘, 茨城大学留学生センター紀要, 茨城大学留学生センター, 14, 研究論文(大学,研究機関紀要)
  • 現地で出版された教科書がなぜ使われないのか ―教材分析と現地の日本語教師へのインタビューを通した一考察―
    2016年, 瀬尾匡輝
    青山玲二郎
    米本和弘, 日本学刊, 19, 研究論文(学術雑誌), 近年、言語教育の分野では、各国・各地域の特性や独自の価値観、社会的文脈を重視し、現地の実践者によってボトムアップ的に実践や理論を生み出していく「地域化(Localization)」の重要性が叫ばれている。本稿では、香港で出版された 4 冊の教科書の質的分析と教師 2 名へのインタビュー調査から、香港における日本語教育の地域化の現状を考察する。
    教科書分析の結果、香港の特性や現実を反映しようとする先進的な教科書作成の試みが見られた。しかし、その一方で、練習方法や文型の提出順序は日本で一般とされているものを概ね踏襲していた。インタビュー調査からは、これらの教科書の試みが調査協力者の教師達に十分に理解されていないことが明らかになった。調査協力者の教師達は現地で出版された教科書は語彙や場面を現地のものに差し替えただけだと認識し、また「日本の習慣」が教えられる日本の教科書のほうが使いやすいと考えていた。今後、現地の視点から実践や理論を生み出すためには、香港の社会的文脈を基に、教材制作者や現場の教師達の意識や考えについて議論し、隔たりを埋めて行くことが必要であるだろう。
  • 高等教育における日本語学習再考―言語学習と学習者のアイデンティティー
    2015年, 米本和弘, Journal CAJLE, 16, 研究論文(学術雑誌), 高等教育における言語教育の目的は、研究、もしくはスキル習得かという二項対立的な議論がしばしばなされるが、学習者の情意的目標や主体性が見落とされ、言語能力に焦点が当てられがちになることがこれらに共通する問題点として挙げられる。本研究は、質的調査法を用い、高等教育における日本語学習の情意的側面を探った。カナダのフランス語圏にある英語系の大学で学ぶ4名の学習者を対象に半構造化インタビューを行った。データ分析の結果、文化への興味や日本での生活経験などを契機に、日本語学習を始めていたが、学習が進むにつれ、わかる喜びや自己探求、自己実現へと焦点を移していた。本研究では、公教育の場であっても、学習者の学習目的は文化資本の獲得、蓄積という枠を越え、アイデンティティなど情意的側面にまで及んでいることが明らかになった。このことから、高等教育の言語教育は言語能力や文化的知識に焦点を当てるという前提は、言語学習の情意的側面を重視する学習者とは相容れない可能性がある。この点で、今後、さらに言語学習の情意的側面を探る必要があると言える。
  • 日本語教師はどのように教育の商品化を経験しているのか
    2015年, 瀬尾匡輝
    瀬尾悠希子
    米本和弘, 言語文化教育研究, 言語文化教育研究学会, 13, 研究論文(学術雑誌), 10.14960/gbkkg.13.83, 2188-9600, 近年,各教育機関が日本語・日本語学習の魅力を高め「商品化」に努めたり,学習が商品として「消費」される傾向が強まっている。本稿では,日本語教育の商品化が顕著な香港の語学学校で働く池田さん(仮名)の意識を中心に,教師がどのように教育の商品化を経験しているのかを探った。非常勤講師である池田さんは,自分の雇用を守るために,学習者の満足度を重視し,商品化を試みる教育機関の方針に従わざるを得ず,目指したい教育実践・学習者が求めるもの・教育機関の方針の間で葛藤を抱いていた。そして,学習者の満足度を高めることが最優先され,学習者の表面的/一時的な興味・関心に偏った教育実践が生み出される構造が教育の商品化にはあることが浮き彫りとなった。今後は,商品化の利点と弊害について教師の視点も含めて議論を深め,どのように日本語教育の商品化と消費に対峙していくかを考えなければならない。
  • 「あの子」問題から「教師‐学習者」の関係について考える
    2014年, 有森丈太郎
    青山玲二郎
    佐野香織
    瀬尾匡輝
    山口悠希子
    米本和弘, 言語文化教育研究会 2013 年度研究集会大会「実践研究の新しい地平」予稿集, 研究論文(国際会議プロシーディングス)
  • 超音波映像を応用した日本語発音指導の可能性
    2014年, 米本和弘
    野口雅樹
    林寿子
    津田麻美
    山根典子, 2014 CAJLE Annual Conference Proceedings, Canadian Association for Japanese Language Education, 研究論文(国際会議プロシーディングス)
  • Vocabulary Learning Through Extensive Reading: A Case Study
    2014年, Yasuko Senoo
    Kazuhiro Yonemoto, Canadian Journal of Applied Linguistics, 17, 2, 研究論文(学術雑誌), The role and importance of reading in second language vocabulary learning have been discussed by many researchers because of the richness and variety of vocabulary in written texts compared to oral discourse (Horst, 2005; Nation, 2001). However, despite the recent increase of studies in this field, there are very few studies focusing on non-Western languages, including Japanese, compared to Indo-European languages. To fill the gap, this study explored the process of Japanese vocabulary acquisition through extensive reading. Data were collected through a pretest, eight immediate tests, a posttest, and a semistructured interview. The results indicate that extensive reading is especially beneficial in consolidating learners’ vocabulary knowledge and in encouraging learners to reflect on their interests and needs in vocabulary learning.
  • 多様化する日本語学習における教育目標・学習目的・評価を探る ―余暇活動と消費としての外国語学習の視点から―
    2013年, 米本和弘
    鬼頭夕佳
    佐野香織
    瀬尾匡輝
    山口悠希子, 2013 CAJLE Annual Conference Proceedings, 研究論文(国際会議プロシーディングス)
  • 海外におけるインターネットを使った勉強会の可能性―USTREAMとGoogle+を用いた他地域との連携の試み―
    2012年, 瀬尾匡輝
    米本和弘
    青山玲二郎
    山口悠希子, WEB 版『日本語教育実践研究フォーラム報告』, 研究論文(その他学術会議資料等)
  • 初級後半での落語を用いた授業活動の実践報告
    2012年, 米本和弘
    曽我部絢香, Journal CAJLE, 14, 研究論文(学術雑誌)
  • 余暇活動と消費としての日本語学習 ―カナダ・フランス・ポーランド・香港における事例をもとに―
    2012年, 久保田竜子
    瀬尾匡輝
    鬼頭夕佳
    佐野香織
    山口悠希子
    米本和弘, Proceedings of the 9th International Symposium on Japanese Language Education and Japanese Studies, 研究論文(国際会議プロシーディングス), 本パネルでは、カナダ、フランス、ポーランド、香港の日本語学習者へインタビュー 調査を実施し、Kubota(2011a)が明らかにした「余暇活動と消費としての外国語学習」 の観点から結果を考察する。そして、海外における日本語教育の新たな方向性を模索し、 参加者とともに海外の日本語教育の在り方について再考する。

講演・口頭発表等

  • 高等学校の日本語指導担当者のための研修の試み ―「特別の教育課程」制度導入による研修のニーズ―
    2024年03月09日, 子どもの日本語教育研究会第9回大会
  • 「特別の教育課程」としての日本語指導に関する教員の認識―研修参加者のアンケート調査から―
    2023年11月26日, 日本語教育学会秋季大会
  • 子どものアイデンティティと言語学習再考―成人学習者に対する調査からの示唆―
    2023年06月24日, 東京学芸大学国語国文学会 令和5年度大会
  • 日本語教育における言語・言語教育観―トランスランゲージングに関する議論をめぐって―
    2023年05月28日, 日本語教育学会春季大会
  • 言語学習における学習者の興味とはー状況的興味と個人的興味を生かした読解作業のために
    2023年03月16日, American Association of Teachers of Japanese Annual Spring Conference
  • 大学における留学生受入れの現状と課題―日本語学習を居場所とする留学生の声から考える―
    2023年02月04日, 留学生交流・指導研究会第11回研究会