
宿谷 晃弘 (シュクヤ アキヒロ)
| 人文社会科学系 社会科学講座 法学・政治学分野 | 准教授 |
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教育・研究活動状況
教育・研究活動状況
修復的正義・修復的司法や刑罰思想史の研究を土台としつつ、修復的実践(修復的正義の教育への適用)、社会科教育学(とりわけ共感概念の再構築等)、人権論・人権教育(中でも被害者、加害者家族等について)について研究を進めている。
研究テーマ
研究活動情報
書籍等出版物
- ヘイトクライムに立ち向かう――暴力化する被害の実態と法的救済
2024年09月30日 - 高橋則夫先生古稀祝賀論文集 下巻
2022年03月20日, 修復と日常 ―修復的実践それ自体の意義への注視、および批判的教育学・共和主義教育学との対話に向けて―, 成文堂, 本稿においては「修復的正義から修復的実践へ」を念頭に、修復的実践と、教育分野において理論的・実践的成果をあげている批判的教育学および共和主義教育学との対話を行い、後二者から得られる示唆について考察した。 - 高齢者犯罪の総合的研究:社会保障、雇用、家族、高齢化を視野に比較文化的に考察する
2021年02月20日, 安 成訓・鄭 裕靜(学外共著者), 第4編第5章 韓国の動向と課題, 風間書房 - 加害者家族の子どもたちの現状と支援: 犯罪に巻き込まれた子どもたちへのアプローチ
2019年03月, 【執筆者】阿部恭子/相澤雅彦/北茉莉/駒場優子/佐藤仁孝/宿谷晃弘/李京林;【監修者】草場裕之, 第5部第1章「加害者家族の子どもの抑圧と人権に関する予備的考察:国家の責任を中心に」, 現代人文社, 加害者家族の子どもは、思いもよらぬ事態に巻き込まれ,構造的かつ永続的な抑圧に苦しむことになる。本稿においては、加害者家族の子どもへの抑圧の特徴やそれをもたらす構造的要因を分析した上で、憲法學や教育法学等の成果を参照しつつ、加害者家族の子どもの人権について考察し、その上で、当該人権の保障に対する国家の責任について粗描した。 - 性犯罪加害者家族のケアと人権
2017年10月, 阿部恭子, ケアと人権, 現代人文社(東京) - 加害者家族支援の理論と実践
2015年03月, 第3章 加害者家族支援の理論的基礎に関する予備的考察修復的正義の視点から - 野村稔先生古稀祝賀論文集
2015年01月, 進化論的法理学・刑事法学とその継承・展開に関する一考察 ―穂積陳重と牧野英一―, 成文堂 - 学校と人権
2011年11月, 成文堂(東京) - 人権序論
2011年04月, 成文堂(東京) - 修復的正義序論
2010年05月, 安成訓, 成文堂(東京)
論文
- 加害者家族をテーマとした人権教育の授業実践に関する一試案:有賀リエ『有賀リエ連作集[工場夜景]』の人権教育教材としての可能性
2025年02月10日, 宿谷晃弘 藏元幸二, 共著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系, 76 - 犯罪者の更生をテーマとした人権教育の授業実践に関する一試案:手塚治虫「ピノコ還る!」(『BLACK JACK10』(秋田書店))の人権教育教材としての可能性
2025年02月10日, 宿谷晃弘 藏元幸二, 共著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系, 76 - 表現者たちの戦争体験(続):霊性の観点から
2025年02月10日, 宿谷晃弘, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系, 76 - 「墓場鬼太郎」の人権教育の教材としての可能性に関する一試案:差別問題を念頭に
2024年12月15日, 宿谷晃弘, 単著, 社会科教育研究, 153 - 戦争教育・平和教育における二次受傷や逆効果等の問題の解決に関する一試案 : 『水木しげるの娘に語るお父さんの戦記』の教材的可能性について
2024年01月31日, 宿谷晃弘、藏元幸二, 共著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系, 75 - 表現者たちの戦争体験 : 霊性の観点からの一粗描
2024年01月31日, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系, 75 - 戦争体験論の方法に関する覚書 : 『思想の科学』関係者の戦争体験論を中心に
2023年01月31日, 宿谷 晃弘, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系, 東京学芸大学教育実践研究推進本部, 74, 研究論文(大学,研究機関紀要) - 害と祈り : 被害・加害と修復的正義
2022年07月, 宿谷 晃弘, 単著, 現代思想, 青土社, 50, 9, 研究論文(学術雑誌) - 革命と美徳 : 批判的教育学の危機と共和主義へのまなざし
2022年01月31日, 宿谷 晃弘, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II, 東京学芸大学教育実践研究推進本部, 73, 批判的教育学においては、しばらく前から「批判的教育学の危機」が叫ばれてきた。批判的教育学の論者たちは、この「危機」に対して様々な対応を見せてきた。幾人かの論者たちは、批判的教育学以外の伝統に目を向けた。共和主義はそのひとつである。共和主義は冷戦後のイデオロギーの混迷に対して有効な処方箋を示し得る思想として思想史等の領域で復活した。共和主義には、個人の自由を重視する方向と共通善を重視する方向がある。Itay SnirとYuval Eylonが注目するのは前者である。SnirとEylonは、批判的教育学を共和主義教育学と対話させることによって、現代社会において批判的教育学の批判の力を取り戻そうとする。その試みは、自由や徳、熟議や深い学びを志向する教育学にとって有益な示唆を与えてくれるであろう。 - 指導の名のもとでの教師の暴力性を問う
2020年08月, 宿谷 晃弘, 単著, 子ども白書, かもがわ出版, 2020年版 - 社会科教育における社会的課題への主体的関与の正当性とインドクトリネーションの問題に関する覚書 : 修復的実践の観点から
2020年03月, 宿谷 晃弘, 単著, 日本教育大学協会研究年報, 38 - 法教育の体系的構想に関する予備的考察 : 我が国の従来の議論の振り返りと近時の議論からの示唆
2020年03月, 宿谷 晃弘, 単著, 学校教育学研究論集 (), 99-110, 2020-03, 41 - 修復的実践に基づく教育学の平和構築モデルに関する覚書 : 主権者教育、道徳教育、法教育、平和教育、多文化教育等、様々な教育プロジェクトの体系的理解に向けて
2020年01月, 宿谷晃弘, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II (71), 99-118, 2020-01, 東京学芸大学, 71, 研究論文(大学,研究機関紀要) - 対話を重視する修復的司法
2019年08月, 宿谷晃弘, 単著, 子ども白書, かもがわ出版, 2019年版 - 刑罰論の政治哲学的構成に関する覚書 : 「立法の時代」ないし「危機の時代」における刑罰論
2019年01月, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II, 東京学芸大学, 70, 現代は、立法の時代と呼ばれ、そこでは近代刑事法の諸原則が根底から揺るがされる事態が生じている。このような状況の中で本稿は、近代刑事法が擁してきた諸原則を再検討し、危機の時代を乗り切るためにも政治哲学的なアプローチから刑罰論を構成する英米の議論を参照しつつ、新たな時代の刑罰論のひとつの方向性を模索するものである。 - 我が国の憲法学における人権論の現状と加害者家族の子どもの人権に関する覚書:修復的正義の観点から
2018年01月, 単著, 東京学芸大学紀要2, 69 - いじめ予防における修復的アプローチの可能性に関する覚書
2018年01月, 宿谷晃弘 竹原幸太, 共著, 東京学芸大学紀要2., 69 - 労働法における修復的正義の展開可能性に関する一試諭
2017年01月, 宿谷晃弘、滝原 啓允, 共著, 東京学芸大学紀要, 東京学芸大学, 68 - 日本における加害者支援の現状と法教育の可能性・具体的展開に関する一考察 : 修復的正義の観点から
2017年01月, 宿谷晃弘、五十嵐弘志, 共著, 東京学芸大学紀要, 東京学芸大学, 68 - コミュニタリアニズムの犯罪・非行対処論の意義と限界 : エツィオーニ(Etzioni)の犯罪・非行対処論に関する,修復的正義の観点からの一考察
2017年01月, 単著, 東京学芸大学紀要. 2. 人文社会科学系, 東京学芸大学, 68 - 高齢犯罪者の修復 : 調査の前の理論的覚書
2016年01月, 安成訓、五十嵐弘志, 共著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II, 東京学芸大学 - 業務上過失と社会的責任 : 理論的粗描
2016年01月, 安原陽平, 共著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II, 東京学芸大学 - 修復的正義の思想的探求のための覚書 : 日本における理論的先駆者の作業を手掛かりとしつつ
2016年01月, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II, 東京学芸大学, 67 - 大日本帝国期における統制主義的法理学の形成に関する覚書 : 牧野英一の明治期の思想的営みを中心に
2015年01月, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II, 66 - 3・11後の防災教育について:法政治学の立場から
2014年12月, 単著, 共生と修復, 4 - The Life and Achievement of Arima Shirousuke(有馬四郎助) : the reformer of prison in Modern Japan
2014年01月, 江連,崇, 共著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II Vol.65, 65 - 法道一如への道 : 大日本帝国期の検察権力における法と道徳の理論に関する覚書
2014年01月, 単著, 東京学芸大学紀要. 人文社会科学系. II Vol.65, 65 - 国際正義の展開とその課題に関する覚書
2012年01月, 単著, 東京学芸大学紀要, 東京学芸大学, 63 - 国民の教育権論批判の現状と修復的正義
2012年01月, 単著, 東京学芸大学紀要, 東京学芸大学, 63 - 裁判員制度と市民の修復責任:修復的正義の視点から
2009年03月, 単著, トランセンド研究, トランセンド研究会, 7, 1 - 刑罰目的としての修復:修復的刑罰論序説
2009年03月, 単著, NCCD Japan, 全国犯罪非行協議会, 38 - ドメスティック・バイオレンスにおける修復的司法プログラムの課題と展望
2008年05月, 単著, 犯罪と非行, 日立みらい財団, 155 - 刑事手続における被害者参加制度に関する一考察
2008年03月, 単著, 流経法学, 流通経済大学法学部, 8, 1 - 正当防衛の基本原理と退避義務に関する一考察(2・完)
2008年01月, 単著, 早稲田大学大学院法研論集, 早稲田大学大学院法学研究科, 125 - 修復的正義における批判と実践:Arrigoの修復的正義論の検討
2008年01月, 単著, 比較法学, 早稲田大学比較法研究所, 41, 2 - 正当防衛の基本原理と退避義務に関する一考察(1)
2007年12月, 単著, 早稲田大学大学院法研論集, 早稲田大学大学院法学研究科, 124 - 修復的正義と真実和解委員会の理論的基礎:Villa-Vicencioの理論の検討
2007年10月, , 単著, 比較法学, 早稲田大学比較法研究所, 41, 1 - 修復的司法の害(ハーム)概念の再考に向けて:被害者の視点と修復的正義による応答
2007年10月, 単著, 早稲田法学会誌, 早稲田大学法学会, 58, 1 - 修復的正義の展開:トランセンド法との来るべき対話に向けて
2007年08月, 単著, トランセンド研究, トランセンド研究会, 5, 1 - 共和主義政治理論・刑罰論の射程範囲:修復的正義とブレイスウェイト・ペティット
2007年08月, 単著, 比較法学, 早稲田大学比較法研究所, 40, 3 - ポストコロニアル・リベラリズムと自由主義的政治理論・刑罰論の再構成:Ivisonの政治理論・刑罰論の検討
2007年05月, 単著, 比較法学, 早稲田大学比較法研究所 , 40, 2 - 熟議民主主義と復讐の超越:Ninoの政治理論・刑罰論とアルゼンチンの悲劇
2006年12月, 単著, 比較法学, 早稲田大学比較法研究所, 40, 1 - 刑罰・コミュニティ・フェミニズム:Nicola Laceyの政治理論・刑罰論の検討
2006年09月, 単著, 比較法学, 早稲田大学比較法研究所, 39, 3 - 英米における自由主義的刑罰論への批判の本意と「批判後」の刑罰論に関する一考察:ダフ(Duff)の政治理論・刑罰論の検討
2005年10月, 単著, 比較法学, 早稲田大学比較法研究所, 39, 1 - ドメスティック・バイオレンスにおける正当防衛と法の中立性に関する一考察:アメリカにおけるフェミニストの議論を中心に
2003年10月, 単著, 早稲田大学大学院法研論集, 早稲田大学大学院法学研究科 , 108
講演・口頭発表等
- 害と祈り-安田武の戦争体験論・教育論からの示唆―
2022年06月05日, 第16回RJ全国交流会 - 被害者支援のための人権教育・法教育を目指して
2019年09月07日, 狭山市犯罪被害者・交通被害者支援を考える講演会 - 修復的実践における批判理論の展開とカリキュラムへの示唆
2019年06月, 第15回RJ全国交流会 - 我が国の人権論の現状と加害者家族の子どもの人権:修復的正義からのアプローチ
2016年12月, 人権週間に考える「加害者家族」の人権:加害者家族の子どもたちの現状と支援 - 現代日本における加害者家族支援の歴史的・理論的意義と課題
2016年10月, Kyoto Joint Symposium of CISMOR and KIRKHS